TP&HBのアルバムで(部分的な利用も含め)Sound City が使用されたのは 、『Damn The Torpedoes』 (1979年)、『Hard Promises 』(1981年)、『Southern Accents 』(1985年)、『Let Me Up (I’v Had Enough) 』(1987年)、『Wildflowers』(1994年)、『She’s The One 』(1996年)と6枚にも及びます。
Sound City のどこに TP&HB を惹きつける魅力があったのでしょうか。大きな要素として「Neve(ニーヴ)」の存在が上げられると思います。
Neve とは Neve 社が開発・製造したレコーディング用ミキシング・コンソールのことです。(上の写真は実際に Sound City Studios に設置されていたミキシング・コンソール。)
日本では「コンソール」や「(レコーディング)卓」という通称で呼ばれることの方が多いミキシング・コンソールですが、様々な会社から発売されています。その中でも特に Neve の卓は熱狂的なファンが多く、TPもそのうちの1人です。
20年以上前になりますが、TPは雑誌「サウンド&レコーディング」(1989年7月号)の中で、Neve が好きな理由についてこう語っています。