Dec-2023(Media)

ランキング系*9題

1)感謝祭の週末(11月22日~)に Tom Petty Radio で<Tom Petty Radio Top 100 Countdown>が発表されました。同様の企画は3回目ですが、多少の前後はあるものの順位は過去2回とほぼ同じになりました。人気のある曲は不動なのでしょうね。トップ100となっていますが、125位まであります。


2)12月といえばクリスマス。アメリカの全国紙 USA Today が、クリスマス曲のランキングをまとめました。その名も<It’s time for Christmas music! 50 of the best songs to get you in the holiday spirit(クリスマス音楽の季節到来!クリスマス気分を盛り上げるベストソング50曲)>。この中で TP&HB の”Christmas All Over Again”は30位にランクイン。なお、1~3位は “Have Yourself A Merry Little Christmas” (Judy Garland)、”All I Want for Christmas Is You” (Mariah Carey)、”Last Christmas” (Wham!) という定番の選曲でした。


3)American Songwriter 誌のサイト(以下AS)では<A Little Help from His Friends: 5 Tom Petty Songs That Got Extra-Special Oomph from Some A-List Guest Stars(ア・リトル・ヘルプ・フロム・ヒズ・フレンズ:最高級のゲストによって特別にパワーアップした Tom Petty の5曲>というランキングを発表。1位~5位にランクインした曲とゲストは次の通りでした。1位 “Insider” (Stevie Nicks)、2位 “Don’t Come Around Here No More” (Dave Stewart)、3位 “The Best of Everything” (Garth Hudson+Richard Manuel)、4位 “To Find a Friend” (Ringo Starr)、5位 “Walls (Circus)” (Lindsey Buckingham)。


4)ASから公開された挑発的なランキング、こんなタイトルです…<And You Call Yourself a Petty Fan: How Well Do You Know Tom Petty’s 4 Most Underrated Albums?(Pettyファンを自称するあなた、最も過小評価されているアルバム4枚をどの位知っている)?>。1位から4位は『The Live Anthology』、『Mudcrutch 2』、『Highway Companion』、『Mojo』でした。しかしながら、このメールマガジン以上の情報はありませんでした…。そもそも、Scott Thurston を Hurston とスペルミスしているような記事で
した。


5)もう一つ ASの記事です。<Top 5 Deep Cuts from Tom Petty and the Heartbreakers(TP&HB の隠れた名作トップ5)>というランキングでは、次の5曲が挙げられました。1位 “Shadow of a Doubt (A Complex Kid)”、2位 “Something Big”、3位 “Louisiana Rain”、4位 “Straight into Darkness”、5位 “Swingin'”ですが、その根拠は(この類のランキングはいつもそうですが)示されていませんでした。


6)Ultimate Classic Rock サイト(以下UCR)のランキング<Top 10 ‘Leftovers’ Albums(余りものによるアルバム・トップ10)>では一旦ボツになった後に日の目を見たアルバムが取り上げられ、『Songs and Music from “She’s the One”』が9位にランクインしました。確かに本作の一部は『Wildflowers』の未収録曲でした。しかし、書き下ろした曲もありますので、このランキングの基準が何なのか、微妙なところです。


7)再び UCR から。<Rock’s 60 Biggest ‘Saturday Night Live’ Moments (サタデー・ナイト・ライヴにおけるロックの名シーン60選)>という記事が発表され、その中で1994年11月19日放送の TP&HB が取り上げられました。Stan 脱退後に Niravana 解散直後の Dave Grohl がドラムスで参加し、”You Don’t Know How It Feels”と”Honey Bee”が演奏されましたが、特に後者ではエネルギーたっぷりの演奏となりました。


8)もう一つ UCRから。<Top 10 Jason Isbell classic rock covers(Jason Isbell のクラシック・ロック・カヴァー、トップ10)>というランキングが発表され、Isbell による”Refugee”のカヴァーが5位で紹介されました。


9)最後はどう取り扱ったら良いのかと困ったランキングです。アメリカの雑誌「Country Living」はその名の通り、アメリカの田舎暮らしに関する雑誌で家のリフォームや装飾、料理などを取り上げています。そのサイトのランキングが<25 Perfectly Sweet Mother and Son Wedding Dance Songs(母と息子が結婚式で踊る、最高に心温まる25曲)>でした。「母と息子は結婚式で踊るものなのか」という素朴な疑問だけでなく、「TP(&HB)で踊るの?」「踊るならばどんな曲?」などなど多くの疑問符が並びました。恐る恐る記事を読んだところ、ランクインしていたのは”Wildflowers”。「You belong among the wildflowers~You belong somewhere you feel free」という歌詞が、田舎暮らしでは適切だと判断されたようです。なお、他には Genesis “Mama”、Lenny Kravitz “Always on the Run”(『Mama Said』収録)、The Beach Boys “God Only Knows”などの曲もランクインし、「文字面だけでランキングを選んでるのでは?」「そもそもこの曲で親子が踊れるのか?」「踊るならばどんな踊りなのか?」などなど、謎は深まるばかりです。