May-2022(Solo)

Mike & The Dirty Knobs ツアー

Mike Campbell & The Dirty Knobs のツアーが続いています。4月19、20日のロサンゼルス Troubadour 公演には Scott Thurston がゲスト出演。ハーモニカで久々の共演を果たしました。

その2日後の4月22日には、Mike からのサプライズがSNSで発表されます。6月末までイタリアで別のツアーの予定が入っているというドラムスの Matt Laug、その代役として起用されたのは、なんと Stan Lynch!多くのファンを驚かせ、そして喜ばせました。

4月27日から放送された Tom Petty Radio の Mikeの番組「The Breakdown with Mike Campbell」でゲストに Stan を迎えましたが、二人はこの収録で約20年ぶりに会ったのだそうです。Mike のオファーを Stan は驚きつつも嬉しかったと語っています。(THE ST. PETE CATALYST

Stan は発表翌日4月23日のボルダー公演から参加して、Mike と一緒にプレイしています。もちろん、TP&HBナンバーも(毎公演5曲前後)含まれており、“Listen To Her Heart”を一緒に歌っているところなどを見ると感慨深いです。

Stan はドラムス、コーラスだけでなく、5月1日のオースティン公演からは”Psychotic Reaction”でボーカルも担当しています。また、5月4日のタンパ公演のアンコールでは、Mike と Stan によるデュエットで“The Stories We Could Tell”を披露しています。二人で1本のマイクに向かい、初めは少しぎこちないですが、徐々に打ち解けてくる様子が微笑ましいです。

なお、Stan の参加は6月26日のアスペン公演まで27公演(Chris Stapleton のオープニング12公演を含む)です。さらに勢いに乗る The Dirty Knobs は The Who の秋の北米ツアーのうち、10月14日から11月1日の7公演でオープニングアクトを務めることになりました。ラストは Hollywood Bowl です。引き続き、彼らの活躍に注目しましょう。

[M] 2022-05-11

Benmont、Stevie Nicks とツアーに

Mike、Stan に続いて、Benmont Tench も元気に活動中です。Benmont は5月5日の Instagramへの投稿で Stevie Nicks のツアーに参加することを報告。ツアー初日となる5月7日の New Orleans Jazz & Heritage Festival でも Stevie のバックで演奏する Benmont が見られました。この日、Stevieは”Stop Draggin’
My Heart Around”に加えて、ソロでは初という”Free Fallin'”も披露しています。ツアーは5月3公演、6月5公演、9月に4公演とだいぶ余裕のある日程ですが、Benmont も全公演に参加するようです。

[M] 2022-05-11

Steve の動向 *2題

1)John Mayer のツアーバンドに参加し、久々の大きな活動となった Steve。先月号でお届けした通り、2月下旬のニューヨーク公演中に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかり、ツアーを一時的に離れました。その待機期間中に短いオンライン・インタビューでツアー参加までの経緯を次のように話していました。

SF:2017年から5年… 家の近くの(ロサンゼルス郊外)ヴァンナイズ空港の周りを婚約者と(車で)走りながらこう言ったんだ。「(Tom のツアー時のような)プライベートジェットや5つ星ホテルの日々はなくなった」ってね。彼女には「そんなことないよ、まだ色々とあるよ」と言われてね。でも、もう71歳だ、何ができる?家でプロジェクトをやってレコーディングして年金をもらって、そんなものかと思っていたんだ。でも(ベーシスト)Pino Palladino から電話があって「ツアーに出てないの?」と聞かれて。「まあね。それで?」と聞いたら(笑)、「John Mayer とツアーに行きたくない?」と聞かれたので、「あ、それはいいね」って返したんだ。プライベートジェットに乗って東海岸に飛んで、それで今日は(5つ星の)フォーシーズンズホテルにいる、COVID-19とともにね(爆笑)。

https://www.reddit.com/link/u28nkx/video/bwev6ev3r5t81/player

2)しかし、その Steve は John Mayer の4月2日サンライズ(マイアミ郊外)公演以降は参加しておらず、ツアーから離脱した模様です。その日からは過去のツアーやアルバムで演奏した Aaron Sterling がドラムを担当しています。
John、Steve からの公的な発表はともにありませんが、4月4日付の Aaron のインタスタグラムでは「このすごいバンドとステージに戻れて嬉しい」との書き込みがありました。

[S] 2022-05-11

Stan Lynch 新ユニットが話題に

The Dirty Knobs のツアー参加でも話題の Stan が、テキサス州ダラス出身でナッシュビルを中心に活動しているシンガーソングライター Joe Christopher Davis と組んだグループ、The Speaker Wars と彼らのデビューシングル”Never Ready To Go”に関するインタビュー記事が<Ultimate Classic Rock>サイトに掲載され話題になっています。

元々この曲は2020年に発表され、ミュージックビデオも作られましたが、コロナ禍真っ只中であまり話題にもならず、1300程度の再生回数しか獲得できていませんでした。目立った活動もなく1年半ほど経った今年の2月、突然SNSを開設してデビューシングルのリリースを発表、音楽動画配信サービス<VEVO>に改めてミュージックビデオをアップしたことで評判になり、注目を集めたようです。

“Never Ready To Go”は Tom Petty Radioで初オンエアされ、4月22日に各種ストリーミングサービスで配信されました。曲はギターのリフと枯れたヴォーカルが印象的なミドルテンポで、The Dirty Knobs の曲とも同じ香りが感じられます。

二人は、2001年に Joe のソロアルバムの共同プロデューサーとして Stan に声が掛かった時からの付き合いということで、20年以上にわたって共に音楽を作り続けてきました。バンドメンバーは他に Danger Danger の元メンバーで Olivia Newton-John のプロデューサー、自身の名前を冠したバンドを率いていた超絶テクニックの持ち主 Andy Timmons だけが固定メンバーのようで、他にギター/エンジニアの Chris Raspante、ベースの Brian Patterson、ピアノ/B3オルガンの Jay Brown が参加しているようです。アルバムの発売は言及されていますが、現時点で詳細は不明、ツアーについての情報もありません。

[T] 2022-05-11