Official Offline Meeting Report/HBJP Convention

Heartbreaker's Japan Party Convention

☆ Outline

DATE: 2002年 9月 15日(日)
TIME: 14:30~18:00 (開場 14:00)
PLACE: BACK IN TOWN(曙橋/東京)
PARTICIPANT: 45名

裏話なども交えつつ当日のプログラムに基づいてレポートします。はMayu、はTOSHIのコメントです。

around 14:00

 器材をピックアップして会場に到着したのが10時過ぎ。当然会場は開いていないので、ドアの脇に積んだ山のような荷物と一緒に黄昏ていました。休日で人通りが少ないとはいえ、散歩途中の人に不審な目で見られたり、犬に匂いを嗅がれたり。11時にお店がオープン。荷物を運び込みセッティング開始。

 当日は12時過ぎからバンドによるリハーサルと会場準備。会場をTP&HBのもので埋め尽くしたいと様々な展示品を持ち寄ったのですが、実際はTOSHIさんのコレクションが膨大で飾りきれませんでした。途中から、Takeo君、ぶちさん、りかこさんも加わり、急ピッチで準備を進め、14時の開場に備えます。程なく、ゲストの天辰さん、宇田さんも到着し、いよいよという感じになってきました。

14時をまわる頃、参加者のみなさんも次々とやって来ました。中にはHBJP-Tシャツを着てきてくれた人もいて、それがまた嬉しかったです。参加者はお馴染みのメンツばかりでなく、初めてお会いする方や遠方からの方もいて、挨拶を交わすだけでも感激状態。ああ、ついにこの日がやって来たのだなと、気分が引き締まりました。

開演の10分前にはほとんどの参加者が集まって好きな席に陣取り、始まりはまだかと待ち構えていました。ここまで来たら後は始めるのみ、TOSHIさん、Takeo君と短く打ち合わせて、それぞれの場所につきました。

Opening

開演5分前にオペレーション・ブースにスタンバイ。定刻を待ってスタートの指示を出し、BGMを絞り照明を落としました。ひび割れた男性の声が1959年2月3日に起きた事件を告げ、やがて曲が流れ映像が始まる… そんな展開のビデオが映し出されるはずだったのですが、会場側の手違いでビデオ・プロジェクターがONになっておらず、音楽だけで何も映らないという間抜けなオープニングになってしまいました(無念)。

14:30~14:40

<Opening Video> (2.27min)

1959年2月3日のラジオ・ニュースが流れる(その日に起きた飛行機事故で Buddy Holly、Ritchie Valens、The Big Bopper が短い生涯を終えた)。続いて、Don McLean の”American Pie”をバックに、TPが大好きだった今は亡きロックン・ローラー達の姿が次々と浮かび上がる(Buddy Holly~Eddie Cochran~Roy Orbison~Del Shannon~Gram Parsons~Elvis Presley~George Harrison)。
やがて”Runnin’ Down A Dream”のイントロが流れてTP&HBに(映像はFilmoreでのライヴ)。「ロックン・ロールは死んだと言われているけど、実はここに確かに生きている」そんな想いを込めて。

Opening Video が終わると、司会の Takeo君が「記憶に深く刻みこまれるようなイベントになれば良いなと思ってます」と開会を告げて、HBJPコンベンションは始まりました。続いて、主催者として私の挨拶&諸注意。事前にきちんと話す内容を準備する余裕がなかったため、もうボロボロでした。申し訳ない。

乾杯の挨拶はキーノさん。これまでのオフ会でも大人な味のある挨拶をしてくださっていましたので、今回もということでお願いしていました。ステージに進み出たキーノさんは「俺にも少しは喋らせて(笑)」と言って、TP&HBのことを簡単に紹介するとともに彼らを称えるスピーチをしてくださいました。後から聞くと、かなり緊張していて何が何だかわからなかったというのですが、それは堂々として見事なものでした。続いて、間もなく発売される新譜のヒットを祈念しての乾杯。ここから本格的にPARTYのスタートです。

オープニングが終わると、暫し、飲んで・食べて・歓談しての賑やかな時間に突入です。ファン同士のコミュニケーション促進がコンベンションの主旨でもありますが、こちらが心配するまでもなく、みなさん大いに語り合っていました。また、飲食も心配に及ばず、みなさん実に良く食べていたようでホッとしました。

video1 : History~Through The Years~

TP&HBの魅力を最大限に伝えられるようにと考えてのビデオ上映ではヒストリーとライヴに焦点をあてることにしました。両者とも15分という制限時間で制作しなければならず、多くの素材を前に悩み多き作業となりました。part1は「History ~Through The Years~」として、1976年のデビューから2002年までの彼らの映像を(極短く)年毎に連ねていったもの。限られた時間内で彼らの長いキャリアを紹介するための苦肉の策でした。

Mayuさんの持っているコレクションと色々な方から提供してもらったビデオをメインに構成していきましたが、この編集は悩みましたよ。基本の骨組みや選曲は Mayuさんのプランがあったのですが、実際の作業に入ると「この曲のどの部分を使おうか?」という点で迷いが出てしまいました。編集機の前で2人あれこれ考えながらつないだ結果が当日お見せしたビデオですが、市販されていない映像がほとんどでしたので、楽しんでいただけたのではないかと思っています。個人的には”Luna”でキーボードを弾きながら歌うTPと「ポストマン」の日本語吹き替え版の映像が気に入っているのですが(笑)。

14:45~15:00

<History~Through The Years~> (17min)

Breakdown (1976, studio) ~ Anything That’s Rock’n’Roll (1977, UK-TV) ~ movie: FM, TP出演シーン (1978) ~ Listen To Her Heart (1979, Midnight Special) ~ Luna (1980, BBC Rock Goes To College) ~ Stop Draggin’ My Heart Around w/Stevie Nicks (1981, studio & promotional video) ~ Change Of Heart (1982, Saturday Night Live) ~ Refugee (1982, Drutmund Live) ~ Trust Yourself w/Bob Dylan (1985, Farm Aid) ~ tv: 夜のヒットスタジオ, 出演時インタヴュー (1986) ~ So You Want To Be A Rock’n’Roll Star (1986, ベスト・ヒットUSA) ~ Wild One Forever (1988, Bridge School Benefit) ~ メイド・イン・ヘブン, TP出演シーン (1988) ~ Handle With Care by Traveling Wilburys (1988, promotional video) ~ She’s My Baby by Traveling Wilburys (1990, promotional video) ~ Free Fallin’ w/Axel Rose (1989, MTV Music Award) ~ Runnin’ Down A Dream (1989, Saturday Night Live) ~ King Of The Hill (1991, Take The Highway outtake) ~ Mary Jane’s Last Dance (1993, Going Home) ~ Something In The Air (1993, Going Home) ~ Wildflowers (1994, VH-1: God Bless Our Mobile Home) ~ Only A Broken Heart (1994, VH-1: God Bless Our Mobile Home) ~ Honey Bee (1994, Saturday Night Live) ~ You Werck Me (1994, Late Show with David Letterman) ~Walls (Circus) (1996, promotional video) ~ ポストマン(日本語吹替版) TP出演シーン (1998) ~ I Don’t Wanna Fight (1999, Chicago Live) ~ Swingin’ (1999, Saturday Night Live) ~ I Won’t Back Down (2001, Tribute to the Heroes) ~ Mary Jane’s Last Dance (2002, R&R Hall of Fame) ~ American Girl (2002, R&R Hall of Fame)

Campaign Report

元々、キャンペーンの一環としてコンベンションの開催を考えたので、これまでの経過報告は欠かせないものでした。ただ当日、みなさんの前で話をするのは大変に違いないと思って、事前に「Campaign Report」映像を制作することにしました。が、この制作も一苦労でした。何と言っても成り行き上、私がナレーションを担当しなければならなかったのです。これは辛かった。そんなに上手くできる訳もなく、収録をしてくれたTOSHIさんの厳しさに怯えつつ、必死でした。加えて、映像に使える素材の少なさから、ビデオとしての出来は今イチとのことでした。実は私、このビデオは見ていません。当日、ビデオ上映の紹介だけすると、居たたまれずに受付に逃げてしまったものですから。後から聞くと、このビデオをみんな真剣に見てくださったとのこと、とても感謝しています。

2年間にわたるキャンペーン期間には様々なことがありましたが、残念ながら大半は記録が残されていません。特に写真や映像の少なさには、今回編集作業をしてみて愕然としました。ビデオ自体は何とか形にしましたが、満足いく物には仕上がりませんでした。それでも、みなさんが真剣にご覧になってくださったことにすごく感謝しています。まあ、Mayuさんがナレーターだったので「ちゃんと聞いてないとマズイ」という判断もあったのかもしれませんがね(笑)。

15:05~15:20

<Campaign Video> (10.25min)

「TP&HB日本公演実現」キャンペーンの概要を説明する内容のビデオ。キャンペーンの始まり、署名集めキャンペーン、署名届けのミッション… などを数少ない画像・映像を使用してまとめました。「夢を持ち続けるのは素敵なことだ」という想いを込めて。

m-eem-03

Live 1 : Campbells

Team HBで「バンドやりたい」メンバーが集まって結成された Campbells。前回の活動から1年以上も休眠状態にあり、コンベンションへの出演も危ぶまれたのですが、過去最高の5回もリハーサルを重ねて挑んでくれました。演奏に関しても「仲間内のバンドだし、大目にみてね」的な考えもありましたが… 当日はやってくれました。

1曲目の”I Need To Know”を勢い良くぶちかまして観客の心をつかみ、次々と演奏を繰り広げます。この日の Campbells はいつもと違った。そして4曲目のイントロが流れた瞬間、「あー、やられた!」いえ「やってくれた!」でしょうか。この時はマジで感動し、心が震えました。”The Last DJ”、数日前にweb上で解禁になったTP&HBの新曲、多分、世界で一番最初のライヴ演奏だったに違いありません。会場の一部からも「おおっ」という声が上がった一方、実はまだ曲を聴いてなくてTP&HBよリも先に Campbells で聴くはめになったという方もいました。

「本番に強い!」この一言につきますね。7月に練習スタジオを覗かせてもらった時点では「とても不安」でしたが(笑)、本番までにキッチリとまとめあげてくれてましたからね。東京、埼玉、神奈川と住んでいるところもバラバラのメンバーが、少ない時間をやりくりして練習を重ねてくれていたのは知っていましたが、それ以外にもメールで話し合ったり、何人かでコーラスの練習をしたりと、とても真剣に取り組んで頂いたようです。これを機会に次回のライヴも期待したいところ、賛成の方はCampbells リーダーにファンレターをお願いしますね。

最後にリーダーは「See you next year!」と言ってましたが、来年はライヴがあるのかな?

15:30~16:05

<メンバー>

  • 山とし(リーダー):lead vocal、guitar、base
  • Endoh:guitar
  • 儒離庵:drums
  • ジロー:base、backing vocal、lead vocal、guitar、harmonica
  • しげやん:guitar、backing vocal、harmonica、lead vocal

<Set List>

  1.  I Need To Know (vo: 山とし)
  2.  Zombie Zoo (vo: 山とし)
  3.  You Don’t Know How It Feels (vo: 山とし、harp: しげやん)
  4.  The Last DJ (vo: 山とし)
  5.  Cabin Down Below (vo: ジロー&しげやん)
  6.  Mary Jane’s Last Dance (vo & harp: ジロー)
  7.  You Wreck Me (vo: 山とし)
  8.  encore:The Waiting (vo: 山とし)

total time : approx. 32min.

Campbells (コメンタリー)

<2曲目と3曲目の間>
リーダーによる第一声 「私たちが Campbellsです」
ジローさんを除くメンバーはみなサングラス姿で登場、その理由は「サングラスとかするとみなさんの顔が見えず、緊張しなくていいよね。良いアイディアでしょ。」 緊張がほぐれてきたところで一同サングラスを外しました。
<4曲目>
衝撃の”The Last DJ”、一番のみだったけど世界初ライブ演奏の快挙(多分)。でもジローさんは影に隠れてカンニングかな。
<6曲目>
リーダーとジローさんがスイッチしてジローさんボーカルの”Mary Jane’s…” 歌詞が心許ないのはご愛嬌、やればできるじゃん、とてもカッコ良かったです。途中、しげやんは楽しそうな表情で観客にアピールして更に盛り上げてました。
<6曲目と7曲目の間>
しげやんによるメンバー紹介。
「次で一応最後の曲だから」と念を押すリーダー。
<encore>
「しょうがないな~」とアンコールに応えて。ここで”The Last DJ”秘話「前日昼に電話して”DJ”やろうよって言ったら、聞いてない人とかもいて…」(by リーダー)
「このバンドも3年くらいかな。できればキーボードとかいれば良いよね。スタジオ代とか安くなるし。タンバリンとかカスタネットとか何でも募集中」(by リーダー)
「ベリーダンサーズも募集中」(by しげやん)
しげやん、Endohさんともギターを持ち替えて Rickenbackerの12弦に。演奏曲は勿論… しげやんが「イエイエ」で手を上げたのに応えて客席でもみんな「イエイエ」してました。

video 2 : Live-Live-Live!

part2「Live-Live-Live」ではTP&HBの最大の魅力を伝えようと、選りすぐりのライヴシーンを4曲(American Girl、The Waiting、Mary Jane’s Last Dance、Room At The Top)。4曲じゃあ足りないのは勿論、時間の関係上、選んだ曲も途中で切らざるを得ず、残念な部分も多かったです。

今回の編集作業中にあらためて思ったのですが、さずがにルックスには経年変化を感じますが、楽曲そのものは輝きを失っていないですね。ベスト盤を聞くとデビューの頃と現在では全く違うバンドがいますが、TP&HBは76年の曲でも「古い」という印象を与えません。そこがデビュー25周年を迎えた現役バンドの魅力なんでしょうか。

16:05~16:22

<Live ~ Live ~ Live> (16.40min)

  1. American Girl (1977, Rockpalast~1980, BBC Rock Goes To College)
  2. The Waiting (1982, Saturday Night Live)
  3. Mary Jane’s Last Dance (1999, Chicago Live~1994, MTV Award~1999, Rockpalast)
  4. Room At The Top (1999, Saturday Night Live)

長文のレポートをお読み頂き、ありがとうございます。後半(Part2)に続きます。

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参加者の方々の感想をご覧ください

感動と興奮のコンベンション後、さらにPARTYは続きました