Official Offline Meeting Report/62

TP Farewell(Tom Petty に感謝を捧げる会)/ 第 62 回 ☆ 公式オフ会

☆ Outline

DATE: 2017年 11月 4日 (土)
PLACE: 神保町/東京
Part1: 13:00~17:00 at Patia 神保町店
Part2: 18:00~22:00 at Patia 神保町店

MEMBER(Part2): 25名 [ araさん、じゅりあん、久保田さん、洋平さん、石浜さん、山としさん、山口さん、九嶋さん、レイコさん、たまちゃん、シズリーさん、Shutoさん、正弘さん、毎熊さん、齊藤さん、平田さん、Rieさん、千秋さん、けいこさん、ぶちさん、エリカさん、えんどうさん、ジローさん、TOSHIさん(幹事)、Mayu(管理人)]

☆ Report

10月2日(日本時間10月3日)、あまりにも突然にもたらされたショッキングなニュース。誰も予測も覚悟もできているはずなどない。Tom Petty が亡くなるなんて。信じられない、信じたくない。そんな気持ちとは裏腹に、11月4日の62回公式オフ会が追悼イベントとなりました。「Tom Petty に感謝を捧げる会」と銘打って、みんなでTPの映像と音楽を見つつ時間を過すことに。

準備は、HELPを申し出てくれたメンバーに大いに助けられました。けいこさん、りかこさん、ぶちさん、エリカさん、ジローさん、えんどうさん、事前準備から当日の設営・進行・調理・撮影 etc… 何から何まで力となってくれました。改めまして、この場を借りて御礼を申し上げます。
後はいつものように、幹事のTOSHIさんとジリジリと企画・制作・作業を進め、途中で悲喜こもごもあり、何とか当日を迎えることができました。他にもやりたいこと、やらなければいけないことが多々あったと思うのですが、限られた時間とリソースの中ではこれで目一杯でした。

より沢山の方に参加して欲しいという願いをこめて、会は昼・夜(Part1・Part2)の2部制で計8時間。特に Part1はふらりと立ち寄ってくれる方が沢山いたら嬉しいなという思いでした。実のところ、100名くらいのファンが押し寄せたりして、と妄想していたのですが… そんなはずもなく(Part1は27名、Part2は25名でした)。やはり(この期に及んで)TPは日本では人気はなかったんだと思ったり… そもそも我々が相手にされていないんだなと思ったり。「日本にも沢山のTPファンがいるんだよ」と大声で言いたかったので、この一点だけが残念でした。

それでもいつもの面子と久々の面子と初めて来てくださった方々と追悼のために立ち寄ってくださった方々とで温かなひとときを過すことができました。参加してくださったみなさんに心から感謝いたします。

ディスプレイは厳かだけど華やかで温かいものを作りたいと考えて、TPのことをあれこれ思いながら準備しました。センターを飾ったのは、9月末の「最後のインタビュー」で撮影された写真。直近まで元気に活動し充実した時間を過していたTPに一番近い写真を使いたかったから。あわせて1970年代から10年ごとに1枚ずつの写真もチョイス。いずれもTPらしい印象的なショット、いかに彼がどの年代にも第一線にいたかを物語っています。 もちろん、傍らにはリッケンバッカーのTPシグネチャーモデル(Thanks,ジローさん)。

そして、レコード、ツアーパンフ、掲載雑誌、ポスターなどなど。アルバムは日本盤が発売されたもの(『Let Me Up』まで)は日本盤で、というのと『Live Anthology』もアナログで、というのが幹事のこだわり。展示は抑えたつもりですが、それでもこのボリューム。これもひとえに、TPたちが40年間第一線で活躍し続けた何よりの証拠です。

当日、参加者にお渡ししたリーフレット。中はTP&HBのアルバム収録曲とMudcrutchのアルバムに収録されたTP作の曲のリスト。「TPが私たちに残してくれた宝物」という意味をこめて。ときどき思い出しつつ見返してもらえたら嬉しいです。

会の前日、TP&HBのマネジメントが送ってくれたメモリアル用の記念の品が届きました。式次第の書かれたカード(左・中)とTPの訃報に際して寄せられたコメントを集めた冊子(右)。表子に記された「NIL DESPERANDUM」は、Tom が好んでいた言葉だったと長女の Adria が紹介し、デザインにも象徴的に使われていました。

<PART 1>

午後1時に会はスタート。ぼちぼちと参加者が集まって、Part1は静かに始まりました。こんな日が来ようとは… 少なくとも10年20年後であって欲しかった。訃報から1ヶ月が過ぎ、多少は冷静になった一方で、それが紛れもない真実だと実感する。考えれば考えるほど、やりきれない。集まった誰もが同じ気持ちを抱えていたのだと思います。

Part1は、音楽を30分、映像を30分と交互に流していきます。決してマニアックなものではなく、TPを代表するものを中心として。見慣れている聞き慣れている映像・音源がほとんどですが、TP&HBの素晴らしさを再確認しつつ、やはりこれまでとは違う気持ちの部分もありました。

遠方から来てくださった方、仕事の途中で立ち寄ってくださった方、追悼のために急遽いらしてくださった方、今年のツアーに参加して信じられない気持ちの方、etc… 様々な思いがあったに違いありません。みなさん、静かに食い入るように画面を眺めていたのが印象的でした。

<Music>
01-01-01 Rockin’ Around (With You)
01-01-02 Mary Jane’s Last Dance
01-01-03 You Don’t Know How It Feels
01-01-04 Forgotten Man
01-01-05 Breakdown
01-01-06 I Won’t Back Down
01-01-07 Free Fallin’

01-02-01 Walls (Circus)
01-02-02 Don’t Come Around Here No More
01-02-03 It’s Good To Be King
01-02-04 Crawling Back To You
01-02-05 Wildflowers
01-02-06 Learning to Fly
01-02-07 Yer So Bad

01-03-01 I Should Have Known It
01-03-02 Refugee
01-03-03 Runnin’ Down A Dream
01-03-04 You Wreck Me
01-03-05 Accused of Love
01-03-06 Listen To Her Heart
01-03-07 Fault Lines
01-03-08 No Reason To Cry
01-03-09 Alright For Now

01-04-01 Square One
01-04-02 Out in the Cold
01-04-03 We Stand A Chance
01-04-04 Runaway Trains
01-04-05 Something Big
01-04-06 A Woman In Love (It’s Not Me)
01-04-07 Anything That’s Rock N Roll
01-04-08 Louisiana Rain

<Video>
01-01-01 Rockin’ Around (With You) [2017-4-20 Oklahoma City]
01-01-02 Breakdown 1[978-12-31 Santa Monica]
01-01-03 Shadow of A doubt [Fridays]
01-01-04 Walls [2017-8-22 Berkeley]
01-01-05 Stop Draggin’ My Heart Around [MV]
01-01-06 Think About Me [1987 Dolly Parton Show]

01-02-01 The Last DJ [The Last DJ Sessions]
01-02-02 A Woman in Love [1983 Tommy Snyder Show]
01-02-03 Rebels [1985 Live Aid]
01-02-04 Kings Highway [Take the Highway]
01-02-05 You Don’t Know How It Feels [1994-9-9 David Letterman]
01-02-06 Room at the Top [1999-4-13 David Lettreman]

01-03-01 License to Kill [1992 Bob Fest]
01-03-02 Refugee [1985 Farm Aid]
01-03-03 I Should Have Known It [MV]
01-03-04 Jefferson Jericho Blues [2010-5-15 SNL]
01-03-05 While My Guitar Gently Weeps [2004-3-21 R&R HoF]
01-03-06 Traveling Wilburys – End of the Line [MV]
01-03-07 Traveling Wilburys – She’s My Baby [MV]

01-04-01 AmericanGirl [2008-2-3 Super Bowl]
01-04-02 I Won’t Back Down [2008-2-3 Super Bowl]
01-04-03 Mary Jane’s Last Dance [1994-9-8 MTV Video Music Awards]
01-04-04 Southern Accents [2006 Live From Gatorville]
01-04-05 Learning To Fly [2006-6-16 Bonnaroo]
01-04-06 You Wreck Me [2017-9-25 Hollywood Bowl]

<PART 2>

Part1は無事終了。スタッフが頑張ってセッティングや飲食の準備を進めてくれ、予定通りに18時から夜の部に突入。昼の部からの参加者が多かったのですが、夜から参加のメンバーも続々やってきました。嬉しいことに、初めて参加して下さった方が4名、久々の方が6名。いつものオフ会とは雰囲気がだいぶ違い、フレッシュな感じすらしました。Part2では音楽と映像を交互に流しながら、お酒を飲みながらの歓談が中心です。

突然の悲劇に、重苦しく涙溢れる悲壮感一杯の集まりになるのだろうかとも思っていましたが… 実際は映像を観ながら笑ったり、頷いたり、悶絶したり。温かく和やかな雰囲気の中で、とにかくスクリーンのTPに惹きつけられ、みなさん一様に画面に食いついていました。その様子は写真をご覧いただけると分かるのではないでしょうか。

夜の部ではみなさんに一言ずつ、TPとの関わりやTPへの思いを語っていただきました。長年のファンの方もいれば、最近ファンになった方もいたりして。それぞれが胸の中にTPへの思いを抱いているのです。みなさんのお話を聞きながら、改めてTP&HBのことを思う。それは共感であり、新たな出会いであり。どんなに悲しい状況の中にも希望の光があるのだという気がしました。

<Music>
02-01-01 Rockin’ Around (With You)
02-01-02 Flirting With Time
02-01-03 Even The Losers
02-01-04 Scare Easy
02-01-05 I Need To Know
02-01-06 Jammin’ Me
02-01-07 Anything That’s Rock N Roll
02-01-09 Dreams Of Flying
02-01-10 Lookin’ For Daddy
02-01-11 I Don’t Belong
02-01-12 Don’t Treat Me Like A Stranger
02-01-13 Up In Mississippi Tonight
02-01-14 Playing Dumb
02-01-15 Mystery Of Love
02-01-16 Little Girl Blues
02-01-17 Refugee [Alternate Take]

02-02-01 Isn’t It A Pity
02-02-02 So You Want to Be A Rock & Roll Star
02-02-03 I’m Crying
02-02-04 Done Somebody Wrong
02-02-05 Lover Of The Bayou
02-02-06 Change The Locks
02-02-07 Friend Of The Devil

02-03-01 Something In The Air
02-03-02 Handle With Care [extended version]
02-03-03 End Of The Line [extended version]
02-03-04 Nobody’s Child
02-03-05 Inside Out
02-03-06 Wilbury Twist
02-03-07 Feel A Whole Lot Better
02-03-08 King Of The Hill
02-03-09 Six Days On The Road

02-04-01 The Waiting
02-04-02 House In The Woods
02-04-03 Have Love Will Travel
02-04-04 A Face In The Crowd
02-04-05 Red River
02-04-06 A One Story Town
02-04-07 Room at the Top

<Video>
02-01-01 Rockin- Around (With You) [2017-4-20 Oklahoma City]
02-01-02 Too Much Ain’t Enough [1978-12-31 Santa Monica]
02-01-03 Rebels [1986-3-5 夜のヒットスタジオ]
02-01-04 Room At The Top [1999 Later Jules Holland]
02-01-05 HaveLove Will Travel [The Last DJ Sessions]

02-02-01 So You Want To Be A Rock & Roll Star [Pack Up The Plantation]
02-02-02 Don’t Bring Me Down [1985 Farm Aid]
02-02-03 Thirteen Days [400 Days]
02-02-04 Traveling Wilburys – Inside Out [MV]
02-02-05 Traveling Wilburys – Wilbury Twist [MV]
02-02-06 Roger McGuinn – King Of The Hill [MV]
02-02-07 My Back Pages [1992 Bob Fest]

02-03-01 I Won’t Back Down [2001 America A Tribute to Heroes]
02-03-02 I Should Have Known It [2010-5-15 SNL]
02-03-03 Free Fallin’ [2008-2-3 Super Bowl]
02-03-04 Runnin’ Down A Dream [2008-2-3 Super Bowl]
02-03-05 You Wreck Me [2017-9-1 Sacramento]
02-03-06 American Girl [2017-9-25 Hollywood Bowl]

映像は、”Rockin’ Around (With You)”で始まり、”American Girl”で終わる構成。これは今年行われた40周年ツアーのオープニングとエンディング。「ファーストアルバムの1曲目のこの曲から」とTPが宣言して、”Rockin’ Around (With You)”でライヴがスタート(映像はツアー初日のもの)。そして、TPが生涯最後にライヴで演奏した Hollywood Bowl 公演でのラストナンバー”American Girl”。これがTPを見ることのできる最後の映像となってしまいました。

40年の長きにわたるTPの姿を見るとやはり感慨深いものがありました。同時に、こんな状況でもTPは圧倒的にチャーミングだと感じてしまう。画面の中のTPがいつにも増して、可愛く愛しく思えました。ずっと頑張ってきたんですよね。悲しいけど… ただただ感謝の気持ちで一杯です。

長年続けてきたオフ会、今後はどうなるのだろうかと思ったりもしましたが、この日はっきりと分かりました。TPが残してくれたものは膨大で、これからも私たちを魅了し続ける。TP&HBを中心にした交流は何よりも楽しい。だから、この場を必要としてくれる人がいる限り(自分も含めて)、この会はまだ存続するべきなのだと。

みなさんが集まる場所・帰ってくる場所としてオフ会を続けていくために、みなさんの参加とサポートを心からお願い申し上げます。毎回でなくても良いので、年に一度くらいは顔を出してくださいね。(あと、不参加のときでも連絡をもらえたらとても助かります。)今後ともどうぞよろしく。

悲しいことに Tom はいなくなってしまいましたが… 私たちには音楽が残されている。それはいつも私たちの側にある。そして、それを語り合う仲間もいる。TPの残してくれた贈り物を大切に聴き続けていきましょう。

NIL DESPERANDUM <絶望することはないよ> TPはいつでも見守ってくれているはず。
ありがとう、Tom Petty。いつまでも、あなたのファンです。
Thank you, Tom. We miss you so much. We love you forever. The Wild 1 4ever!

☆ Thanks

参加者のみなさん、ありがとうございました。
差し入れ(鯛焼き、シュークリーム、ドーナッツ、牡蠣フライ、お寿司、お菓子やドリンクまで本当に沢山)や物品(お花、Tシャツ、ステッカー)を頂戴したみなさま、ありがとうございました。最後に片付け撤収までお手伝いしてくださったみなさま、遅くまでありがとうございました。 写真提供はえんどうさん&けいこさん&エリカさん、ありがとうございました。

次回 63回目のオフ会は、2018年2月下旬(または3月初旬)の開催です。残念な出来事を乗り越えて、これからもTP&HBの素晴らしさを伝え・分かち合う場を提供していきたいと思っています。今後ともみなさまの参加を心よりお待ちしています。