『Wildflowers』ドキュメンタリー、Blu-ray 発売
「Tom Petty, Somewhere You Feel Free: The Making of Wildflowers」の Blu-ray がアメリカでは予定どおり9月12日に発売されました。日本の通販サイトで唯一取り扱っていた HMV は10月4日から予約者への配送を始めました。発売日が一度延期になったので「またいつものように入手不可になるのか」とネガティブな思いを抱いてしまいました、今回は無事に入手できました。価格はHMV会員価格で5,359円。アメリカの Amazon では24.99ドル、日本円に換算すると約3,700円だったので1,600円ほど高いですが、今のところ、この方法が一番入手確実なので仕方ありません。
この作品は Warner Records がリリースした正規なものに関わらず、日本のAmazon、タワーレコードだけでなくワーナーミュージックジャパンの通販サイト経由でも買えないというのが現状です。改めて彼らの人気・知名度の低さを思い知らされた気分です。次号では中身についての詳細をお伝えしますのでお待ちください。
[T]2025-10-11
Record Store Day Black Friday でリリース
年に2回(春と冬)開催されるアナログファンのお祭り<Record Store Day>。今年の冬の<Record Store Day Black Friday>(以下RSD)は全世界で11月28日(金)に開催されますが、今回は2021年以来、実に4年ぶりに TP&HB の音源が発売されます。タイトルは『The Live Anthology – From The Vaults Vol.1』、彼らのライヴ音源を集めたコンピレーションです。収録されるのは全14曲のアナログ2枚組。全世界限定7,500枚で盤面はターコイズ・カラーです… が、RSD のサイトにも書いてある様に「’RSD First’ Release」、つまり「RSD で一番最初に発売」されるだけで、実際には後から普通に売り出されるアイテムです。もちろん、ターコイズのレコードは RSD でしか発売されませんのでマニアは飛びつくでしょうが、「音が聞ければそれで良い」というファンには正直あまり関係のない話です。
レコード文化やそれを扱う店の衰退に歯止めをかける一助として始まった RSDですが、ここ数年はファンからの<集金>を目的にしているとしか思えない運営方法やリリースされるアイテムには疑問を感じざるを得ません。今回の『The Live Anthology – From The Vaults Vol.1』もファンのためというよりは「集金」の香りがします。なぜそう感じたのか。RSDのサイトに「Never before released on vinyl」という文句が見られます。「アナログ盤で発売されたことがない」ということは既発の音源集なのでしょうか。
答えは「イエス」です。2009年にリリースされた『The Live Anthology』のデラックス盤(CD5枚組/通常盤は4枚組)の Disc-5 をそのままアナログ盤2枚組にしただけの代物です。選曲・曲順も全く同じ。新しいものを提供してくれるのは嬉しい話なのですが、楽曲を管理している Tom Petty Estate には、もう少しファンのことを考えた活動をして欲しいと切に願うばかりです。絶対に欲しくなるようなアイテムには喜んでお金を払いますが、「集金」の香りがするものはお互いにとって良くはないと思います。
と、文句を言いながら「7,500枚限定ターコイズ仕様」に釣られてしまいそうな自分が情けない。個人的には RSD に日本でリリースされるアイテムの入手はディスクユニオンに並ぶのが一番確実だと思っています。10月6日に公開された同店の当日の販売予定リストにはしっかり TP&HB の名前もありました。予定販売価格は11,500円。お小遣いを節約しないといけません(苦笑)。
[T]2025-10-11