「Somewhere You Feel Free」公開に
新作ドキュメンタリー「Tom Petty: Somewhere You Feel Free – The Making of Wildflowers」がYouTubeで公開されました。11月12日午前2時からプレミア上映、その後に一般公開に移行しました。現在、再生回数は90万回以上で1.6万の「いいね」が寄せられています。作品の最大のセールスポイントは「2020年
に発見された、1993年から95年にかけてのレコーディングやツアーを撮影した未発表の16mmフィルム」を使っているという点でしたが、期待したほど未発表映像が多く使われていたとは思えませんでしたが、レコーディングやセッション、リハーサルやライヴ風景が数多く収録され、名盤『Wildflowers』が作られていく過程を追体験できる内容に仕上がっています。約89分の間、全く飽きることのない作品なので是非ご覧ください。
見どころは色々ありますが、個人的には1993年のTVスペシャル「Going Home」から流用された”Mary Jane’s Last Dance”の演奏シーンとTP、Howie Epstein、Stan Lynch のインタビューシーンがレストアされ、綺麗になっていたのに目が釘付けでした。また、レコーディングに使われた楽器、レコーディングシート、マスターテープの箱など、普段なかなか目にする機会が無いものを見ることができるのも見どころの一つだと思います。アルバム制作のドキュメンタリーという性格上、会話が多いので正確な日本語字幕が欲しいところです。市販されるかどうかの情報はありませんが、是非、DVD や Blu-ray を発売して欲しいと心から願っています。
[T] 2021-12-11
ロックの殿堂で展示
11月19日からクリーブランドの Rock & Roll Hall of Fame 博物館で<You Don’t Know How It Feels – Tom Petty and The Heartbreakers’ Wildflowers Exhibit>が開催されています。楽器、手書き歌詞、衣装の展示があり、同時にコンテストやファンイベントも行われます。
地元メディア Cleveland.com が報じた記事によれば、TP、Mike、Howie のギターやベース、”Crawling Back to You” “You Don’t Know How It Feels”の手書き歌詞、Scott Thurston のハーモニカ、Steve Ferrone のドラムセットが展示されているようです。TPのギターは1995年に Rolling Stone 誌の表紙を飾った際に抱えていたテレキャスタータイプのもの(このギターは日本人の入戸野徹さんが作りました)で、80年代から最後のツアーまで、TPのライヴ/レコーディングを支えてきた1本です。他にも”You Don’t Know How It Feels”のMVで使われたギター(Gibson Firebird)と帽子、ステージ衣装なども展示されています。訪れる事のできるアメリカのファンがただただ羨ましいです。
[T] 2021-12-11