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Peter Bogdanovich 亡くなる

TP&HBのデビュー30周年を記念して制作されたドキュメンタリー映画「Runnin’ Down A Dream」の監督を務めた Peter Bogdanovich が1月6日にロサンゼルスの自宅でパーキンソン病の合併症により亡くなりました。82歳でした。

TP&HBのSNSには彼の死を悼み、またその功績を称えるコメント「Runnin’ Down A Dream」のハイライト動画が掲載されました。

同作は2009年の第51回グラミー賞で「最優秀長編ミュージック・ビデオ」を受賞し、アカデミーを含む<賞>には縁が薄かった Peter に栄誉をもたらしました。彼が監督した劇映画で最も有名なのは1973年公開の「ペーパー・ムーン」でしょう。聖書を売りつけて回る詐欺師と母親を交通事故で亡くした9歳の少女がとある事情からお互いに望まない旅を共にする物語を実際の父娘(Ryan O’Neal と Tatum O’Neal)が演じたこの作品は今でもファンが多い1本です。

ジャズが好きでロックには疎かった Peter ですが、ドキュメンタリー制作中に古い映画の大ファンだった TP と話が合い、絆を深めていきました。これが縁となり、Peter が手掛けた西部劇の名将 John Ford のドキュメンタリー「Directed By John Ford」の改訂版を2006年にケーブルチャンネル<Turner Classic Movies>で1ヶ月間放送する際のコマーシャルのナレーションをTPに依頼しました。TPが関わった作品としては全く語られることのないものですが、西部劇が大好きだった彼が喜んで収録に臨んだであろうことは想像に難くありません。

2人の付き合いはやがて家族同士の付き合いにまでなり、Peter が亡くなるまで続いたとのことです。ご冥福をお祈り致します。

[T] 2022-01-11