Depot Street: vol. 292 (Apr-2023)

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 ☆ Tom Petty and the Heartbreakers と彼らの創り出す音楽を愛する みなさんへ贈ります!!
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 Mail Magazine: Depot Street        vol. 292(Apr-2023)▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

発行開始:1999年1月11日 / 配信:毎月11日 / 配信数:219通(4.10現在)

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   ~ Hello TP&HB fans in Japan ~
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4月になりました。来日公演の話題など増えましたね。世の中はほぼ通常運転に戻っている、のでしょうか?繁華街に出ることが少ないので今イチ実感はしてませんが、これから楽しい時間が増えることを祈りましょう。

<Mayu>

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   ~ TP&HB News ~
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 Apr-25: Steve Ferrone の誕生日 (1950年生まれ)
 May-21: Stan Lynch の誕生日 (1955年生まれ)
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☆☆☆ Mike がバーチャルインタビューに出演

Rock & Rool Hall of Fame が、4月14日に<Virtual Interview with Mike Campbell>というイベントを開催すると公式サイトで発表しました。これは、TP&HB が1997年に行った Fillmore 公演についての質問に Mike が答えるもので、無料で YouTube で見ることができます。時間は4月14日(金)の19-20時(EST)、日本では翌15日の朝8時からになると思います。
今回のインタビューは、彼らの Fillmore 公演に関する新たな展示が行われるのに合わせたもので、期間や詳細は不明ですが、TPのギター、衣装、写真、ポスターなどの展示が計画されているとのこと。続報が待ち遠しいです。
bit.ly/41e7Glb

☆☆☆ TP の人生がマンガに

今年初めに報じられたTP初のグラフィックノベル「Tom Petty’s Dreamville: A Graphic Novel」が9月5日に発売されることが正式に発表されました。値段は26.95ドル、日本円で約3,557円(1ドル132円で計算)。全160ページで、大きさは7インチ×10インチなので B5サイズくらいだと思います。出版はフロリダ大学出版局。 bit.ly/3MpVWIh

作者は Andre R. Frattino。彼の現在のTwitterのヘッダー画像は同作品表紙をアレンジしたものになっています。2020年頃に制作を始めて、21年の末にはアートワークが終了、翌年にかけて彩色、文字入れなどを行ってきたようです。序文を書いているのは、Gainesville 出身でTPたちの古い音楽仲間の Marty Jourard。『Southern Acssents』収録の”Mary’s New Car”でサックスを吹いていたのは彼です。近年は執筆活動にも意欲的で著作も発表しています。

今回のマンガ、ネットで少しだけ公開されているものを見る限り、丁寧に描かれてはいますが、人物や楽器などの細部へのこだわりはあまり感じられません。とはいえ、関連書籍がこうして出版されることは本当に喜ばしいので手元に届く日を待ちたいと思っています。 amzn.to/3Mtde7c

☆☆☆  R.I.P. Tom Leadon

Mudcrutch の創設メンバーで、TP の盟友だった Tom Leadon が3月22日にテネシー州ナッシュビルで亡くなりました。70歳。報道によれば<自然死>とのこと。 bit.ly/3KLwrQg

Tom Leadon(以下 TLと略す)は1952年9月16日にミネソタで生まれました。10人兄弟の4番目で、5歳離れた長兄は Flying Burrito Brothers、The Eagles のメンバーだった Bernie Leadon。一家は57年にサンディエゴに移り、さらに64年にゲインズヴィルに転居、そこでTPと知り合いました。

The Epics でバンドメイトとなった2人の Tom は、常に行動を共にするほど深い間柄になります。バンドを続けるうちにミュージシャンとしてさらなる高みを目指していた2人は現状に不満を抱くようになり、新しいグループを結成しようと試みます。そうして出来上がったのが Mudcrutch でした。思惑通り地元では評判になり、ライヴで人気のバンドになりましたが、徐々にTLの心の中に「カントリーロックを演奏したい」「兄のような本物のプロミュージシャンになりたい」という気持ちが芽生え、やがて TP とも対立し72年末にバンドを脱退。直後に兄の住むロサンゼルスに移住し音楽活動を開始します。

その後は Linda Ronstadt、Johnny Rivers のツアーバンドに参加。76年には Bernie の紹介で知り合ったマネージャーを通して Silver に加入。1stシングル “Wham Bam(恋のバンシャガラン)”は全米16位のヒットになりましたが、この1曲で低迷。解散後もソロ活動を続けた TLですが、あまり上手く行かず、84年にはゲインズヴィルに戻り、やがてナッシュビルへと移っていきました。

同地でギターを教え、バンド活動をしていたTLの元にTPから再結成 Mudcrutch への加入を求める電話がかかってきたのは2006年。2人の Tom が話をしたのは実に30年ぶり以上だったとのこと。この後、Mudcrutch が2008年と2016年にアルバムを発売し、ツアーを行ったのはみなさんご存じの通りです。このツアー終了から1年3ヶ月後にTPは帰らぬ人となりました。悲劇から約1ヶ月後にTLは”My Best Old Friend”という曲をアコースティックギターで演奏する映像を公開しました。 bit.ly/41d0yFF

衝撃的なニュースを聞いた夜に彼は歌詞のほとんどを書き上げたそうです。先に旅立った友への思いに溢れた曲を書き、歌わずにはいられなかった TL。TP よりも少しだけ長生きして旅立っていきました。
我々に素敵な音楽を届けてくれたことを感謝します。ありがとう。安らかにお眠りください。

☆☆☆  Mike と Steve が共演!

Mike Campbell and the Dirty Knobs が5月から行うツアーに Steve Ferrone が参加すると Mike の公式 SNSで発表がありました。 bit.ly/40VhWPx
公演は5月13日から始まり6月4日まで11回行われます。9月30日にフェスへの参加も発表されていますが、そこまで Steve が加わるかどうかは現時点では分かりません。もしかして、Benmont や Scott がゲストで出演するかも、と妄想がふくらみます。 bit.ly/402LSs0

☆☆☆  Steve がコミコンに登壇

Steve がコミック・コンベンション(通称コミコン)で登壇します。6月9-11日、カナダのナイアガラ・フォールズ市で行われる<Niagara Falls Comic Con>で、Steve の登場は9-10日。出演は音楽関係では Gina Schock (The Go-Go’s ドラマー)、Mickey Dolenz (The Monkees ※発表後にキャンセル)。他にも俳優
や野球、ホッケーなどのスポーツ選手も出演する、サブカルチャー全般のフェスのようです。それにしても意外な出演、呼ばれた経緯と当日の様子が知りたいところです。 bit.ly/3ZLY1RC

☆☆☆  ランキング系 * 7題

1)イギリスのサブカルチャー系情報サイト Far Out が<From Bob Dylan to George Harrison: Five songs that Tom Petty wrote for other artists(Bob Dylan から George Harrison まで:Tom Petty が他のアーティストのために書いた5曲)>というランキングを発表しました。その内容は”Stop Draggin’ My Heart Around” (Stevie Nicks)、”Got My Mind Made Up” (Bob Dylan)、”Cheer Down” (George Harrison)、”You Got It” (Roy Orbison)、”Blown Away” (Jeff Lynne) でした。
bit.ly/3MjUBT8

2)ミネソタ州の音楽情報サイト Music in Minnesota.com が<The Best Rock Songs of All Time: The Ultimate Top 40(史上最高のロック・ソング:究極のトップ40)>を発表。”American Girl”が15位にランクインしました。なお、1位は”Strawberry Fields Forever” (The Beatles)、2位は”Johnny B. Goode” (Chuck Berry)、3位は”Sweet Jane” (Velvet Underground) でした。
bit.ly/3Kbr5fT

3)American Songwriter 誌サイトが<Tom Petty’s 10 Favorite Elvis Songs(Tom Petty が大好きな Elvis の10曲)>というランキングを発表しまた。”That’s All Right”、”Hound Dog”、”Heartbreak Hotel”、”Can’t Help Falling In Love With You”という定番曲も含まれていました。
bit.ly/3mdnxBM

4)ハードロック寄りのニュースサイト Loudwire が<What’s the Best Tom Petty Album?(Tom Pettyのベスト・アルバムは?>という読者投票を行いました。上位5作は『Damn the Torpedoes』(130票、25%)、『Wildflowers』(129票、24%)、『Full Moon Fever』(121票、23%)、『Tom Petty & the Heatbreakers』(44票、8.3%)、『Into the Great Wide Open』(39票、7.4%)となっていて、3作への集中ぶりが著しいです。
bit.ly/3GlFEMH

5)Singersroom というサイトが<21 Best Songs About Road Trip For Creating Good Vibes(良い雰囲気作りのための自動車旅行の曲ベスト21)>を発表し、9位に”American Girl”が選出されました。1位は”Road Trippin'” (Red Hot Chili Peppers)、2位は”L.A. Woman” (The Doors)、3位は”Sweet Home Alabama” (Lynyrd Skynyrd) でした。
bit.ly/3mdr17k

6)再び Singersroom で<19 Best Songs About Flying and Planes(飛行と飛行機の曲ベスト19)>というランキングです。TP&HB からは”Learning to Fly”が7位に選ばれました。1位は”Sunset (Bird of Prey)” (Fatboy Slim)、2位は”Learning to Fly” (Pink Floyd)、3位は”Amelia” (Joni Mitchell)でした。
bit.ly/3m5c07D

7)しつこく Singersroom から、<Songs about Karaoke Songs for Men(男のためのカラオケ曲)>というランキングがありました。ここでは “Free Fallin'”が11位にランクイン。なお、1位は”Jump” (Van Halen)、2位は”Sweet Home Alabama” (Lynyrd Skynyrd)、3位は”Livin’ On A Prayer” (Bon Jovi) でした。個人的に1位と予測した”Bohemian Rhapsody” (Queen)は5位でした。というか、欧米圏のカラオケではこんな曲たちが歌われているのですね。
bit.ly/43dFkJR

☆☆☆  Lucinda Williams、Tom へのトリビュート曲を制作

シンガー・ソングライター Lucinda Williams の新作に Tom へのトリビュート曲 “Stolen Moments”が収録される予定です。アルバム『Stories From a Rock N Roll Heart』は6月30日発売予定で、Bruce Springsteen & Patti Scialfa 夫妻がゲスト参加した”New York Comeback”が先行公開されています。
yhoo.it/3mecN60
“Stolen Moments”は20年10月のライヴストリーム・イベント<Lu’s Jukebox – A Tribute to Tom Petty>で演奏され、翌年発売されたCD/LPにも収録済みです。今回発売になるヴァージョンがその時のものと同じか、あるいは新録音なのかは現時点では不明です。

☆☆☆  Karley Scott Collins、”Petty In The 80s”を発表

トリビュート記事をもう1つ。Karley Scott Collins は1999年生まれの女優で、2022年にはミュージシャンとしてもデビューしました。そんな彼女が2月17日に発表した新曲のタイトルは “Petty In The 80s”です。彼女の出身地は Tom の出身地であるフロリダ州ゲインズヴィルから30分の街で、小さい頃から Tom
が大好きだったようです。一時間ほどで楽しく書き上げたトリビュート曲、とのことです。 bit.ly/40MvP2o

☆☆☆  Stevie Nicks、新たなデュエット相手

3月から Billy Joel との<Two Icons, One Night>ツアーをスタートした Stevie Nicks。自身のツアーと並行して、Billyとのジョイントが月1ペースで行われます。その初回、3月10日のイングルウッド公演では”Stop Draggin’ My Heart Around”の相手役をなんと Billy Joel(!)が努めました。今後の共演もあるでしょうか。なお、今回のツアーではセットの中に Tom と Christine McVie を偲ぶコーナーが設けられています。 bit.ly/4015lJD

☆☆☆ Stevie Nicks (+Benmont)、レコーディングのエピソード

そんな Stevie Nicks のバックを務める Waddy Wachtel が、彼女の代表曲”Edge of Seventeen”をレコーディングした際のエピソードを語りました。
「Stevie は The Police の”Bring On the Night”を聴いた後にあの曲を書いた…(The Police のように)エコーが沢山かかってフレーズが繰り返されるサウンドで。でも僕は「エコーは使わない、ただ演奏しよう」と言って、それからバンドメンバーの Russ Kunkel、Bob Glaub、Bobbye Hall、Roy Bittan、Benmont
Tench で(一発で収録を)決めたんだ。(中略)ライヴでは12分に延びる時もあって(中略)2分を過ぎると腕が痛くなってくるんだ。」 bit.ly/3ZNDtZ0

☆☆☆  Machine Gun Kelly、”Free Fallin'”をカヴァー

Machine Gun Kelly は、ラッパー・俳優として成功を収めた後にポップ・ロックに転向し、さらなる成功を収めています。その彼が、3月のコンサートで “Free Fallin'”のカヴァーを披露しました。3月12日、カリフォルニア州ダナ・ポイントでのコンサート動画が YouTube に投稿されていました。 bit.ly/3UfCD6m

<Shigeyan / TOSHi / Mayu>

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☆ 72回公式オフ会
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7ヶ月ぶりのオフ会開催のお知らせです。特別な企画もないので、気軽な感じでできればと思います。まだ参加申し込みが少ないですが、お時間のある方はお付き合いのほどよろしくお願いします。

日時: 2023年 5月 27日(土)(時間は検討中)
場所: 都内
エントリー締切: 5月15日(月)予定

お申し込みはこちらから ⇒ https://heartbreakers.jp/event/off-mtg#72

<Mayu>


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☆ about 【Depot Street】 ☆
“Depot Street”は TP&HB の前身である Mudcrutch のシングル曲のタイトル。
「Street=通り」の言葉に、私たちとみなさんの間を情報が行き来して、
「アクティブなメールマガジンになるように」と願いを込めて名づけました。
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お待ちしております。メール宛先→ hbjp@heartbreakers.jp
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Mail Magazine 【Depot Street】 (Apr. 11, 2023/vol.292)
Heartbreaker’s Japan Party presents.
原稿・制作・編集: Shigeyan/TOSHi/Mayu

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