『Wildflowers』ドキュメンタリー続報
9月12日発売予定「Tom Petty, Somewhere You Feel Free: The Making of Wildflowers」Blu-ray の続報です。日本の大手通販サイトで同作品が買えるのか情報を探しましたが、Amazon、Tower Records とも 9月10日現在で取り扱いがないようです。そんな状況の中で HMV はとりあえず予約が可能ですが、過去にも予約受付しておきながら「入手不可」になるケースが何かと多かった同社なので正直<賭け>に近いと思ってます。が、残念ながら現状は一択です。(Amazonは輸入業者が出品者として で販売しているケースはあります。)Warner Records から正式に発売される Blu-ray にもかかわらず、日本国内の通販サイトでの入手はかなり困難だというのが現状です。引き続き情報を探して何か分かりましたら次号でご報告します。
今回のリリースに合わせて TP&HB 公式 YouTube チャンネルで映像が公開されました。タイトルは<Crawling Back to You (Official Dogs With Wings Rehearsal Video)>。 映像はタイトルにもある通り、1995年に行われた北米ツアー<Dogs With Wings Tour>のリハーサルで撮影されたものです。ツアーは同年2月から6月、ブレイクを挟んで8月から10月の間に北米80都市で89回の公演を行うという大規模なものでした。
ツアーの様子は Marty Atkins によって収録され、ドキュメンタリー作品「God Bless Our Mobile Home」「Dog with Wings」「400 Days」に使われ、我々の目を楽しませてくれました。今回の”Crawling Back to You”の映像はこの3作品中、『Live Anthology(Deluxe Box Set)』の付属として DVD化もされた「400 Days」の中で使われていました。その時は2分20秒弱の長さでしたが、今回見ることができるのは新たに発見された(と言われる)映像を追加して再編集した4分41秒のものです。監督したのは Grateful Dead 創設メンバーだった Bill Kreutzmann の息子 Justin Kreutzmann。2010年代から映像監督として頭角を現し、Greatful Dead 関連のドキュメンタリーはもちろん、あの<Mike Campbell: The Gutars>も手掛けた人物です。
映像が撮影されたのは1995年2月17日、ハリウッドで行われたツアーの最終リハーサルでのこと。28日から始まる大規模ツアーを前に、リラックスした雰囲気の中にも、ドラマー交代の影が見え、なんとなく手探りで音を作っている様子が垣間見えます。個人的には「400 Days」の方にあった Howie、Scott の素敵なカットが見事に削除されていることにかなりの怒りを覚えていますが、今までの倍以上の長さの映像を見られるのは正直嬉しい限りです。若干文句を言いましたが、「400 Days」よりもレストアされた映像はかなりきれいで見応えがあります。それにTPが当時愛用していた Fender Jazzmaster を抱え、Mike が Danny Ferrington 製作のバリトン・ギター(普通の6弦ギターより長いネックが使われているため、より低い音を出すことが可能なギター)を弾いている映像は珍しいので、その辺りもお楽しみください。
[T]2025-9-11