Howie プロデュースの John Prine 作品リイシュー
Howie Epstein がプロデュースした John Prine の1995年作品『Lost Dogs & Mixed Blessings』の発売30周年を記念した新規リマスター盤がリリースされました。レーベルは John Prine が設立した<Oh Boy Records>。
同アルバムは Howie がプロデューサーとして認知されるきっかけとなり、グラミーも受賞した1991年の『The Missing Years』に続く作品で(93年にクリスマスアルバムを発売しているので正確には次々回作)、Waddy Wachtel、Bob Glaub、John Jorgenson などの超一流ミュージシャン、さらに Howie と Benmont も参加し、前作同様 John の魅力を引き出した作品でした。残念ながらセールスには恵まれず、ノミネートはされましたがグラミー賞を再び手にすることはできませんでした。
この作品を最後に Johnと Howieは別の道を歩んでいくことになります。John は「ケンカしたのではなく、握手をして”俺たちはやったんだ!”と言って別れた」と後に語っています。長らく埋もれて人々から忘れられた状態のアルバムでしたが、30周年記念で初めてアナログ盤が発売になります(当時はCDとカセットのみ)。
ディスクユニオンのサイトには今回発売されるアナログ盤、カラーヴィニール盤、CDの3種類全てが掲載されています。未聴の方はこの際に『The Missing Years』も含めて、是非お聞きください。ちなみに『The Missing Years』にはTPもゲストヴォーカルで参加しています。
[T]2025-11-11
Jason Sinay、Dirty Knobs 脱退について語る
2022年7月、Mike Campbell & the Dirty Knobs を静かに脱退したギタリストの Jason Sinay。当時、バンドからも本人からも脱退理由は説明されませんでしたが、最近のインタビューで Jason がその心境を語りました。
Dirty Knobs を離れることは簡単ではなかったです。それは本当に難しい決断でした。20年間、僕は Mike Campbell の指導の下で(バンドに)いました。彼はアイドルの一人ですし、親友の一人でもありました。本当に感傷的で難しい時期でした。音楽的に何をするべきなのか分からず、僕はしばらくの間さまよっていたんです。
さらに自身の公式サイトにもその理由を書いていました。脱退直後には掲載されておらず、いつ更新されたのかは分かりません。
ギタリストとしてだけでなく、シンガーソングライターとして、まだ表現したいことが沢山あるという気持ちが残りました。(Dirty Knobs の)ツアーの途中で限界に達したのです。
なお、Jason はその後ソロ活動を続け、先月にはアルバム『The Mountain』を発表しました。
[S]2025-11-11
Tal Wilkenfeld、Steve とのエピソードを語る
Herbie Hancock や Jeff Beck に起用され、現在はソロやセッションなど多方面で活動しているベーシスト Tal Wilkenfeld が、先月亡くなった大御所ベーシスト Anthony Jackson の訃報にあたり、自身のSNS に追悼文を寄せました。
その中で、Anthony と Steve と一緒に映った写真を公開し、「二人とつるんだことは本当に楽しかったです。Chaka Kahn(のアルバム)での彼らの演奏は私のドラムとベースの聴き方を変えました。(中略)Ferrone、(ドラマーの)Steve Gadd 博士、Vinnie Colaiuta、彼が亡くなったときに電話に出てくれて思い出話を共有してくれてありがとう」と書いていました。
なお、Steve と Anthony の共演は数多くありますが、Chaka Kahn『What Cha’ Gonna Do for Me』(1981年発表)は名作として名高いです。
[S]2025-11-11

