1st & 2nd 国内盤が発売中!!
既報のとおり4月18日に TP&HB の1st & 2nd アルバムの国内盤が再発されました。邦題は『トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ(アメリカン・ガール)』と『ユア・ゴナ・ゲット・イット』です。
それぞれ中身を紹介していきます。仕様はSHM-CDで2001年に書かれた Bill Franagan の解説の翻訳、新たに書き下ろされた日本語解説(担当は石山栄二氏)、歌詞の翻訳(担当は高橋一路・高橋崇の両氏)が付いています。プロダクションに関する詳細な記載はありませんが、ブックレットの内容から2002年5月8日に Warner Brothers Records から1stと2ndがリリースされた際に使われたリマスター音源を使っているのだと思われます。
一度通して聴いてみましたが、02年版と今回のものに差異は感じられませんでした。両者が大きく異なっているのはCD盤面のデザインです。前者はタイトル、曲名、ロゴマークが黒文字でプリントされていただけでしたが、今回はなんとShelter Records 時代のアナログ盤のデザインが踏襲されています。使われたのは同社の最後のレーベルデザインで、土星の輪のようなものの中に Shelter の頭文字の<S>が書かれた卵が上部に置かれ、左端やや下には三日月型の顔が描かれています。ジャケットのデザインも02年版と今作とは違い、1stは TPの向かって右側の髪の毛の先から下に見える銃弾の数が9個から8個に減り、ロゴマークに使われたギターのヘッドの上に若干のスペースが設けられました。
2nd はバンド名が赤文字でジャケット上部に飾りのないイギリス盤のものが使われています。ところが、ブックレットには全く手が入れられておらず、裏焼の写真はそのまま、TP&HBの公式サイトも当時の名称のまま(99年4月に開設された際に付けられたVox Loungeと表記されていますが、2002年のリニューアル以降はこの名前は使われなくなっている)です。
いろいろとケチをつけましたが、日本語解説にもあるとおり「長年日本盤の流通が途絶えていた2作品がCD化されたので」、今さら「音源ではなくCDなんて…」とおっしゃらず是非お手元に置いてあげてください。良いアルバムです。
[T]2025-5-11