Aug-2024(Related)

共和党大会で”I Won’t Back Down” 使用される

7月15日から17日にかけてウィスコンシン州ミルウォーキーで行われたアメリカ共和党大会。トランプ候補が暗殺未遂事件後、初めて公の場に姿を現したことで話題となりました。今年の大会では”I Won’t Back Down”が使用されました…と聞いて驚く人もいることでしょう。Tomと共和党にはこれまでも使用停止を求めた因縁があるからです。では、どうやって使用したかというと Tom の原曲が流されたのではなく、Sixwire というハウスバンドが演奏しました。ついでにいうと Steely Danの”Reelin’ in the Years”も演奏されましたが、これには Donald Fagen が反論し「私たちの曲を演奏したければ、(Todd Rundgren と共作した反トランプの曲)”Tin Foil Hat”はどう?」とコメントしました。

Train、”American Girl”をカヴァー

サンフランシスコ出身のポップ・ロック・バンド Train が、昨年のツアーで“American Girl”を演奏している動画を発見しました。しかも、”Whole Lotta Love” (Led Zeppelin) が前奏で。

Train を知らない人に向けて解説します。彼らはデビュー・アルバムが大ヒット、ポップ・ロック界でトップレベルの歌唱力を誇り、コンサートはカヴァー曲大会、さらには『Led Zeppelin II』を丸ごとカヴァーしたアルバムを発表…というバンド。20年以上活動していますが、オリジナル・メンバーで残ったのはヴォーカリストの Pat Monahan のみで実質的には彼のユニットとなっています。なお、昨年からのツアーでは Eagles “Hotel California”をカヴァーし、しかも曲の途中に Pat がドラムをも担当する衝撃の展開となっています。

これを読んで興味を持った方、ぜひその動画(3:00以降)をご覧ください。(… すみません、長年のファンとしてついつい熱く語ってしまいました。)

Marc Scibilia、”Learning to Fly”をカヴァー

2年遅れの情報ですが、シンガー・ソングライター Marc Scibilia が TP&HB をカヴァーしました。アコースティック・ギターを用いて “90s”というオリジナル曲に”Learning to Fly”をつなげた演奏を披露。これだけならば珍しくないのですが、彼はループ・テクニック(1人による多重録音)の達人でもあり、この2曲の合間に Tracy Chapman “Fast Car”をつなぎ、リアルタイムで全パートを重ねていく超人芸動画を公開しました。文章では伝わりづらいので、この動画を見て驚いてください。

“Stop Draggin’ My Heart Around” *2題

1)7月12日、ロンドンのハイド・パークで行われた Steve Nicks のコンサート。シンガー Harry Styles がゲスト参加し、”Stop Draggin’ My Heart Around” をデュエットしたことが日本語記事になっていました。なお、この2人は2019年の Rock & Roll Hall of Fame でも共演した過去があります。


2)続いては全然メジャーではない、Middle Aged Dad Jam Band というYouTube アーティストの演奏です。「中年親父ジャム・バンド」というバンド名の通り、何の変哲もない中年親父たち(とシンガーの女性たち)が自宅ガレージで演奏する形式ですが、これがなかなか良い味を出しています。歌っている女性シンガー、あのメーガン妃にどことなく似ています。そんな彼女と「Stop Draggin’ My Heart Around(私の心を引きずり回すのをやめて)」を歌っているのは Harry Style ではなく、ましてや Prince Harry でもなく… 中年親父でした。

Cherie Currie、TP&HB との関わりに言及

元 The Runaways のシンガー Cherie Currie がオンライン・インビューで、Runaways 時代のエピソードを語りました。まず、TP&HB や Cheap Trick が彼女たちの前座を務めたときに「とてもよくしてもらった」ことを話しました。ただし、この話はあくまでも前振りで、彼女たちが Rush の前座として出演した際に「彼らがステージを散らかしていて滑って半身不随になるところだった、私たちのことを守ってくれなかった」というエピソードを話しました。実は、The Runaways 時代のエピソードは、メンバー間でも「知ってた」「知らなかった」など長年食い違っています。よって、今回の内容も主観的な要素が強いかもしれません。