Nov-2023(TP&HB)

『Mojo』再発

10月20日に『Mojo』(アナログ盤)が再発されました。限定版と謳われていますが、枚数なのか発売期間なのか不明なままリリースされました。公式ストアに注文したものは11月になってから手元に届きました。実は日本の大手CD店(通販)でも買えるようだったのでそちらでもオーダーしてみたのですが、
発売日直後の10月23日に入手することができました。くどいようですが、「本当に限定なのか」との疑いは深まるばかりです。

中身は情報通り<Ruby Red>仕様の盤面で、とても美しいアナログ盤です。ただ、手にした感じがあまりにも軽かったので、2010年に発売されたオリジナル盤と比べてみたところ、オリジナルが1枚180gに対して再発は157g。ジャケットもオリジナルが226gだったのに再発は137g。2枚組なので再発は約135gも軽いことになります。値段が上がったのに作りが雑に… 何とも残念です。ちなみに公式ストアでまだ購入可能です。

今回の再発は<Ruby Red>仕様でしたが、<Sky Blue>もリリースされるとの情報がありました。

再発に合わせて『Extra Mojo Edition』17曲の音源が YouTubeで公開されていますが、2015年に公開されたオリジナル盤の15曲もそのままになっているので今回のものと混在しています。見分け方はアップされた日を見るしかありません。

TP の未発表曲公開

TPの誕生日である10月20日に未発表曲 “What’s the Matter with Louise”が Amazon Music で公開され、日本でも聞くことができます。また、音源(MP3)の購入も可能です。

この曲は『Wildflowers』制作時に録音されたものと言われていますが、詳細クレジットは発表されていません。音を聞く限りでは Stan Lynch が叩いているようなドラムサウンドに聞こえるので、同アルバムの制作中に行われた『Greatest Hits』のためのレコーディングセッションで録音された曲かもしれません。内容としては残念ながら正式に公開できるレベルには到達しておらず、再録音しない限りは未発表曲という扱いが妥当と思います。ただ、軽いタッチでノリが良いので、なんとなく一緒に口ずさみたくなるような曲です。イントロから歌い出しまでが The Association の1967年のヒット曲 “Windy”
に似ているような気がします。

「Somewhere You Feel Free」配信開始

次も Amazon 関連の話題です。『Wildflowers』の制作を追いかけた2021年のドキュメンタリー作品「Tom Petty: Somewhere You Feel Free – The Making of Wildflowers」が Amazon Prime Video で配信されています。ただし、残念ながら日本での視聴は不可です。

配信開始に先立って、10月16日にカリフォルニア州カルバーシティの The Culver Theater で上映会が開催され、同作監督 Mary Wharton、プロデューサーの Adria Pettyと娘の Everly(TPの孫)、Alan ‘Bugs’ Weidel、George Drakoulias などが出席し盛り上がったとのこと。また、Amazon 子会社が運営するライヴストリーミングサイト Twitch でも11月7日に特別上映が行われました。

元々、このドキュメンタリーは21年10月20日にいくつかの国の映画館で上映され、11月11日から YouTube の公式チャンネルで無料公開されました。今回の配信開始で簡単に見られなくなるのではと思いましたが、杞憂でした。YouTube には現在もアップされています。未だご覧になったことのない方は
この機会に是非どうぞ。