Dec-2020(TP&HB)

“Something Could Happen” MV&トークイベント

『Wildflowers & All The Rest』からまた新たな曲のビデオが公開されました。CDの2枚目冒頭に収録された“Something Could Happen”、10月に公開された”Leave Virginia Alone”と同じくドラマ仕立てとなっています。主演は日本でも人気のドラマ「The Walking Dead」にレギュラー出演している Lauren Cohan。

監督は The Strokes のミュージックビデオや Jeff Lynne’s ELO の”When I Was a Boy”などを手掛けた Warren Fu が担当。ネタバレになるので詳細には触れませんが、幻想的で、摩訶不思議な仕上がりの作品となっています。TP&HBの過去のビデオのように物語性に満ちたものを作ることを意図したということで “Into The Great Wide Open”のように本を開くシーンから始まり、様々なビデオへのオマージュが度々登場します。画面の隅々に「ニヤッと」させられるものが置いてあったり、見たことのあるシーンが出てきますので是非何度もご覧ください。

このビデオの公開直前にインターネットによるトークショーが開催されました。内容は TP関連のミュージックビデオの、これまであまり語られてこなかった先進性や革新性、撮影の裏話などを関係者が語るというもので、司会は最近のこうしたイベントではお馴染みの David Fricke、出演は TP関連のビデオ4作の監督を務めた Julien Temple、共作者でありプロデューサーでもあった Dave Stewart など。内容はこちらでご覧いただけます。
トークだけでなく約5分に亘って未発表映像を含む “You Don’t Know How It Feels”撮影のメイキング映像も見ることができます。「英語が苦手でトークショーはちょっと…」という方は、40分30秒辺りからのメイキング部分だけでも、面白いので是非。

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『Wildflowers & All The Rest』続報

『Wildflowers & All The Rest』の続報です。<Billboard 200>のチャートでは10月31日付で初登場5位→11月7日 25位→14日 97位→21日 179位と推移し、28日付けのチャートで圏外へと下がりました。ドイツでは4位を獲得し、11月末現在で100位内に4週連続でチャートインしていました。

Tom Petty YouTube チャンネルではプロモーションの一環として1995年2月28日ケンタッキー州ルイビルで演奏した“Wildflowers”の映像を限定公開しましたまとめサイトなどで「未発表ライヴ映像を公開」と紹介していますが、これは99年に公開され、『The Live Anthology』Boxセット(5CD版 / 2009年発売)に収められたドキュメンタリー「400 Days」から編集されたものです。

雑誌の話題を。Rolling Stone 誌フランス版2010年10月号に同アルバムの記事が掲載されていました。米版10月号に載っていた記事のタイトルは<Tom Petty’s Lost Treasures>でしたが、フランス版の方は<Fleurs sauvages(訳:ワイルドフラワーズ)>となっています。同誌のドイツ版2020年11月号にはアルバムの広告が掲載されていました。アメリカやイギリスの雑誌に載っていたのとは違う写真・デザインのものです。

各種フォーマットの販売状況ですが、公式サイトでのみ発売されていた5枚組CD<Super Deluxe Edition>は直ぐに売り切れましたが、2021年2月の追加リリースが公式サイトのストアページで告知されています。9枚組アナログ盤<Super Deluxe Edition>も公式ストア限定での発売で、ごくたまに市場に出回っていますが、かなりの高額になっています。9枚組アナログ盤に特典の付属した<Ultra Deluxe Edition>はソールドアウトです。それ以外の配信を除く4フォーマットは日本のストア(インターネット及び実店舗)で入手可能です。日本盤の発売の噂は相変わらずありません。寂しい限りです。

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