Dec-2020(Solo)

『Wreckless Abandon』リリース

The Dirty Knobs のデビューアルバム『Wreckless Abandon』が11月20日に発売されました。昨年12月に「3月20日発売」と告知されたものの Mike Campbell の病気療養などを理由に発売日が変更になり、当初の予定から8か月遅れてようやく我々のところに届けられました。待ち遠しかったです。

発売フォーマットはデジタル配信、CD、アナログ盤の3種類。収録されているのは3タイプとも13曲でボーナストラックはありません。ジャケットは The Beatles『Revolver』などを手掛けた Klaus Voormann。公式サイトの他、日本の通販サイトや実店舗で購入することができます。

アルバムと同じくツアーも延期になっていましたが、こちらの方も新たに2021年6月5日から11月2日までの5ヶ月で38公演が計画されています。

アルバム発売を記念して11月21日に約1時間の<Live From The Troubadour>が放送されました。リアルタイムのライヴではなく、事前に録画した演奏を編集・構成してインターネットで配信したものでした。YouTubeでの公開は終了してしまいましたが、彼らの公式サイトで視聴可能です。演奏したのはアルバム収録曲だけでなくTP&HBもレパートリーにしていた The Animals の”I’m Crying”、Mike が切々と歌う”Refugee”のスローヴァージョンなど計12曲。Mikeのヴォーカルの力量は数年前に比べて格段にアップしています。是非ご覧ください。

また、ラジオ局 SiriusXM の YouTubeチャンネルにも<Tom Petty Radio>用に収録されたライヴ映像がアップされました。“Irish Girl” “Pistol Packin’ Mama” “Refugee”の3曲です。最近のお気に入りという、Johnny Winter のサインが大きく入った白い Gibson Firebird たった1本で3曲を演奏する Mike。必見です。

新たに“Irish Girl”のミュージックビデオも公開されました。アルバムから3作目になります。この曲は以前からライヴで演奏されていましたが、当初は”Little Irish Girl”というタイトルでした。2018年1月のライヴでは直前に亡くなったThe Cranberries のヴォーカリスト Dolores O’Riordan に捧げて演奏されています。この曲のギターのリフレインは2012年に限定公開された全15章のウェブドキュメンタリー<Mike Campbell : The Guitars>のテーマ曲と同じものです。MVの監督を務めたのは Steven Mertens。これまでに Sheryl Crow、Regina Spektor、Jessie Baylin などの作品を手掛けてきました。映像監督だけでなくアニメーションや3D映像も自身で制作し、ベーシストとしての活動経験もある多才な人で、彼の監督作品は実写とアニメを融合した独特な世界観を持つものばかりです。TPの最近のビデオもイラストやアニメーションを多用していますが、それとはまた違った趣の映像です。是非ご覧ください。

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