Nov-2020(TP&HB)

『Wildflowers & All The Rest』発売!!

10月16日(金)に『Wildflowers & All The Rest』が発売されました。2014年の情報公開以来、TPの悲劇、遺族間の法廷闘争などがあり、なかなか我々の前に姿を見せてくれませんでしたが、6年の歳月を経ての登場です。TP&HBのヒット曲”The Waiting”の歌詞のとおり「待つことが一番つらかった」かも。入荷数が少なかったり、確保できなかったりと若干の混乱はあったようですが、日本国内の通販サイト、CDショップでも各種フォーマットが販売されています。

今回のアルバムはファン、メディア共に好評で売り上げも上々のようです。10月31日付<Billboard 200>で5位にランクイン。同日に発表された<Top Rock Albums>では1位を獲得しています。(なお、翌週11月7日付<Billboard 200>では25位にランクダウン、<Top Rock Albums>では5位と健闘しています。)セールスは4万4千枚(アルバム相当)。内訳はCDおよびLPが3万8千枚、ストリーミング(SEA)が5千枚、ダウンロード(TEA)が1千枚でした。

*SEA / TEA 共に厳密には複雑な計算で算出されますが、便宜上<枚>と表現しています。

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『Wildflowers & All The Rest』日本では!?

今現在、日本盤の発売予定が無いせいか、残念ながら国内のメディアではほとんど取り上げられていません。その中で、以前から TP&HB 好きを公言していた2人が自身のメディアで紹介してくれました。

1)音楽評論家の萩原健太氏のブログ「Kenta’s Nothing But The Pop!」の10月16日の記事で同アルバムが取り上げられています。タイトルは「ワイルドフラワーズ&オール・ザ・レスト(デラックス・エディション)/トム・ペティ」。約3000字で『Wildflowers』制作に至る状況、今作の制作の経緯、CDやLPの各種フォーマットや収録曲の紹介などを上手くまとめています。TP夫人をダナ、プロデューサーをユリエイトと記しているのは他の日本のメディアと同じで残念ではありますが、読み応えがありますので是非ご覧ください。


2)ピーター・バラカン氏のラジオ番組<ウィークエンドサンシャイン>(NHK-FM)の11月7日放送で同アルバムが特集されました。約100分にわたってデラックス・エディションから17曲を紹介。コメントでは Stan Lynch 脱退時期の勘違いなどもありましたが、この曲数をオンエアしてくれるのはピーター氏の番組だけでしょう。ファンとしては感謝するばかりです。トラックリスト(画像)はこちらで

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『Wildflowers & All The Rest』記事・広告*4題

1)イギリスの音楽誌「UNCUT」2020年12月号(表紙:Bruce Springsteen)に半ページ広告が掲載されました。ちなみに上段は10月末に発売された The Style Council の CD2枚組アンソロジー『Long Hot Summers: The Story of The Style Council』の広告。Rickenbacker を愛した2人が同じページを飾っているのは感慨深いものがあります。同誌の前月号にはアルバムのレヴューの他に Benmont Tench のインタヴューもありました。


2)イギリスの音楽誌「Record Collector」2020年11月号にも半ページ広告が掲載されています。下半分に載っていたのは XTC『Classic XTC Albums on 200Gram Vinyl』の広告でした。


3)Rolling Stone 誌 2020年11月号(表紙:Joe Biden)のレビューコーナーにある「Quick Hits」という小さい記事でのアルバム紹介。星4つを獲得しています。


4)ドイツの音楽雑誌「Classic Rock」2020年11月号、表紙と特集がTPでした。ドイツ語は全くダメですが、入手する予定ですので詳細がわかれば報告させていただきます。

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TP 70歳の誕生日を祝うヴァーチャル・イベント

10月23日夜(日本時間24日早朝)に TPの70歳の誕生日を祝したイベント<Tom Petty Birthday Bash 2020>が開催されました。内容は2部構成で、1部は衛星ラジオ<Sirius XM>で放送、2部は公式サイトとAmazonチャンネルでストリーミング配信されました。1部・2部で時間は5時間を越えました。出演したのは生前から親交のあった人達に加えて、影響を公言していたミュージシャン、プロデューサー、俳優など。年齢も20代~70代までと本当に多岐に亘っています。

演奏を聞かせてくれたのは Jackson Browne、Dave Stewart、Roger McGuinn、Stephen Stills、Lucinda Williams、Norah Jones、Foo Fighters、Gary Clark Jr. など。過去の演奏の素材を使ったものもありましたが、この日のために新たに収録されたものが多かったです。残念ながら、Jakob Dylan、Lenny Kravitz、Stevie Nicks はコメントのみでした。

出演者の情報が公開された際に「Mikeと Benmontが一緒に演奏をする」という発表があり驚かされました。他のメンバーも加わるのでは…との期待もありましたが、結果は Steveも Ron Blairもコメントの出演だけに留まりました。なお、Scott Thurston は今回姿を現しませんでした。(後日、Scott はリタイアしたという情報もありましたが、真偽のほどは不明です。)

当日、イベントのトリを務めた Mike と Benmont の映像はロサンゼルスにある TP&HB の Clubhouse で撮影されたものでした。演奏曲は”American Girl”、”Something Good Coming”、Mike曰く「遥か昔、ゲインズヴィル時代に演奏していた」というカヴァー曲 “We What Boogie Bout Midnight”の3曲、約12分。あっという間に終わってしまったというのが正直な感想です。Mike と Benmont だけで演奏するTP&HBの楽曲。あまりにも悲しく、切ない音だけが耳に残りました。YouTubeに2人の演奏の動画があります。

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