Benmont’s Activities * 4題

1) Keyboard Magazineの YouTubeチャンネルに Benmont Tenchのインタビュー動画が7本アップされました。 いずれも短いものですが、愛機を前に質問に答えつつ、時には実演を交えてサウンド作りの一端を明かしてくれています。 The “Breakdown” Wurlitzer / Creating Organ Melodies / Two-Handed Keyboard Parts / Low Piano PartsThe “Refugee” Organ / “The Waiting” Organ / Organ and Wurlitzer Tricks


2) これもインタビュー映像の話題です。印象に残るセッションや音楽家について語っている「Benmont Tench on Some of His Favorite Recording Sessions」と、エフェクターを使った音作りに関しての逸話を披露している「Heartbreaker Benmont Tench on Sculpting Keyboard Sounds」の2本が楽器のマーケットプレイス<Reverb>の YouTube チャンネルにアップされました。こちらも愛機のウーリッツァー(エレキピアノ)を弾きながら、自身の思いを時にはユーモアを交えて話してくれています。


3) イギリスの経済誌 The Economist が「ポップ・ミュージックはピアノを拒絶している。なぜか?」(Pop music is rejecting the piano. Why?)という記事を 掲載、最近の音楽ではデジタルサウンドが占めピアノがほとんど使われておらず、アメリカで家庭用ピアノの売り上げが低下している現状を報告しました。その中でツアーに Steinway グランドピアノを使用している Benmont がインタビューに応じています。
「1950~60年代、ピアノは社交体験だったが今は違う。昔はラジオで曲を聞けば、その楽譜を買って自宅で弾けたんだ。演奏すること、歌うことは人生の一部だったんだ」、ピアノはそのような個人的な意味を持つ一方で現代の音楽は「レコーディングのすべてがミリ秒単位まで管理されて、音楽の人間性が失われている」と語っています。


4) Shelby Lynneと Allison Moorer 姉妹が初めて発表したコラボレーション作品『Not Dark Yet』(2017年8月)に Benmont が参加しています。 20年近くのキャリアを持つ2人のアルバムは本人たちがインタビューで「単なるデュオ作でも、一般的に言われるコラボレーションでもなく、この作品は2人の”真の創作”です」と語っているようにカヴァーもオリジナルも単に「2人でやってみました」というレベルで はなく、良質なアメリカンミュージックを体現してくれています。Benmontはピアノ、オルガン、ウーリッツァー(エレキピアノ)を駆使して、こアルバムに大きく貢献しています。