TP&HB 日本公演実現キャンペーン Archive / Summary 1999

Campaign Archive – Summary 1999

キャンペーンの各種資料をご紹介します。レポートと合わせてご覧ください。

1999年 12月

1999年を振り返って

「何としても TP&HB のライヴを日本で観たい」
「どうして TP&HB は日本に来ないのか」
「TP&HB の来日公演のために、我々ファンにできることはないのか」…

1998年秋、数人のファンの間で、そんな想いをぶつけ合う機会がありました。TP&HB のことを語り合うファンの集まりは、そこで一つの目的意識を持ち始めました。その時の想いが膨らんで形になったのが、このキャンペーンです。有志がスタッフとして集まり、2ヶ月弱の準備期間で、キャンペーンを立ちあげました。

キャンペーンを始めるにあたり、「インターネット上で署名を集める」という基本構想は決まっていたものの、それ以外の部分は手探り状態で、試行錯誤を繰り返してきました。ほとんど勢いでスタートし、時には暴走、時には停滞、バタバタと突っ走って来たというところかもしれません。

活動に関していうと、ホームページ(HP)やメールマガジン(MM)でみなさんに楽しんで頂き、情報を発信し、同時にキャンペーンを広めていく… というのが、私たちの当初からの考えです。それは今も変わりません。そのために(直接的な)キャンペーン活動と並行して、MM 発行、HP のコンテンツ更新を続けてきました。HP&MM の内容を充実させ、HP の存在を伝えるための広報活動に励み、その結果、署名数は少しずつですが着実に増加しました。

さらに、署名募集と並行して、私たちはいくつかの活動を行ってきました。まずは、このキャンペーンをより広く伝えるため、「Press Release」を制作し、(日本公演実現に関わる)関係先やメディアに送付しました。同時に、世界に向けて私たちのメッセージを発信することも重要であると考え、英語版HPをオープンし、TP&HBサイドに対しても、英語版の「Press Release」やいくつかの方法で、私たちの声を送り続けています。

キャンペーン開始直後にもたらされたビッグニュースは、私たちにとって嬉しい追い風になりました。TP&HB のニューアルバム発表です。これに併せて、HP以外からも署名を集めるという動きが具体化します。チラシを作って、CDショップに設置して頂き、ハガキ(snail mail)による署名を呼びかけるという方法です。このチラシ作戦は局地的でしたが、それなりの成果を上げたと考えています。数としては多くなはいけれど、HPと同じように熱心なファンからの署名が集まり、また同時に、キャンペーンの存在を一般にも知らしめることが出来ました。

この時の経験と手応えを元に進めたのが、キャンペーン・リーフレットの制作でした。先のチラシはスタッフによる手作り(コピー)で、広がりにも限界がありました。それを全国規模に展開するためにも、新たなツールが必要だと考え、リーフレットの制作をすることになりました。ただし、この制作には、それなりの時間と労力とお金が掛かりました。なにより「そこまでして、結果がどうなるのか….」という思いが、私たちを慎重にさせたのかもしれません。

内容、クオリティ、展開方法、コスト… いくつかの問題を片づけて、リーフレットが完成したのは10月の下旬でした。それから、ニュービデオ発売という追い風を再び得るべく、私たちは急ピッチでリーフレットの設置を進めてきました。その結果でしょうか、ここしばらく(11月以降)の署名の増加はかなり目覚しく、私たちにも新たな希望が湧いてきました。

継続宣言へ

こうして振り返ると、いろいろなことが思い出されます。ここまで良くやったという気持ちも、ない訳ではありません(特にスタート前の何もなかった頃のことを考える時には)。でも、私たちの中には、まだまだ、やり残していること、やらなければならないことが沢山ある、という想いが強くあるのも事実なのです。

日本にはもっと多くの彼らのファンがいるはず、増え続ける署名を見ると、そう思わずにはいられません。その人達にはまだ、私たちの声は届いていないのです。まずは、まだ見ぬファンの方々の想いを集めたい、それが正直な気持ちです。そしてその上で、集まった熱い想いを(TP&HB に、そして関係先に)、十分にきちんと伝えたいのです。

署名期限の1999年12月31日を迎えるにあたり、到底、ここでキャンペーンを終了するという気持ちにはなれません。私たちも、ここまで続けて来た中で、ようやく道が開けて来たのを感じ始めているに過ぎません。まだ、夢を諦めてしまうには早すぎるのです。

新しい年に向かう中で、私たちにはさらに多くの課題が残されていると感じます。そのためにも、インターネットというツールを使った効果的な展開を考え、リーフレットを活用し、MM&HP の充実を図り、そして新たな企画を考えて…. やらなければならないことが、まだまだあります。そして何よりも、「このままでは終れない」という気持ちが強くあるのです。

そう、夢がある限り、私たちは追い続けて行こうと思います。みなさんが一緒に進んでくださるとしたら、これほど心強いことはありません。どうぞ、引き続きこのキャンペーンを応援してください。

(1999. 12. 15)

活動の成果 <12月31日現在>

署名数: 381件 (Sign Book: 321、Snail Mail: 60)

HPアクセス・カウンタ: 8950件

Press Release: 送付: 35件 (日本: 30、USA: 5)、持参: 4件、送信: 15件

リーフレット設置: 送付: 103件、持参: 65件

この他、3月の Fillmore で、Official Fan Club の Cathy B.とのコンタクト。
10月のライヴの際には、ツアーマネージャー Richard Fernandez 氏に署名(英訳)を手渡す。

署名数
(月間)
snail-mail
署名数
Depot Street
購読者数
できごと
11550キャンペーン開始(1/11)
21650【Depot Street】”まぐまぐ”に登録(2/23)
324100 
4473105ニューアルバム『Echo』発売 (4/8)
キャンペーン・チラシ配布開始
5406116English Page オープン(5/20)
6254127TP&HB 全米ツアー開始(6/12)
7331131HPアクセス数 5000件突破(7/26)
817136 
9191142 
1018150全米ツアー終了(10/16)
キャンペーン・リーフレット完成~発送(下旬)
113336161ビデオ『High Grass Dogs』発売(11/10)
12349179キャンペーン継続決定
32160179

Special Thanks

このキャンペーンは、多くの方々に支えられて成り立っています。特に署名を寄せてくださったみなさんによって。何よりも嬉しかったのは、署名にこめられたみなさんからのメッセージ。ファンとして共通の TP&HB に対する想いや、特別な思い入れ、キャンペーンへの賛同・励ましの言葉などなど。スタート当初の不安な気持ちを支えてくれ、キャンペーン推進の力となり、さらにはキャンペーンを続けることを決意させてくれたのは、間違いなくこの署名&メッセージの数々によってなのです。まずは、署名を寄せてくださったみなさんに感謝を申し上げます。

また日常的に、私たちを支えてくださる方々にもお礼を申し上げます。MM&HP に原稿を寄せて下さった方々、この活動を(人づてに)紹介してくださった方々、署名&キャンペーンの成り行きを注目してくださっている方々、などなどに。

最後にもう一つ。メールマガジンを中心に呼びかけた、リーフレット制作費へのご協力(カンパ)は、現在まで36,000円になりました。有り難く使わせて頂くことに致します。ご協力くださったみなさん、本当にありがとうございます。同時に、リーフレットの設置に協力してくださったみなさんにも、心からの感謝を申し上げます。