Aug-2025（TP&HB）

『Wildflowers』ドキュメンタリー、Blu-ray 発売に

2021年に公開された「Tom Petty, Somewhere You Feel Free: The Making of Wildflowers」の Blu-ray が9月12日に発売されます。この作品は2021年3月に開催された＜South by Southwest＞のフィルムフェスティバル＜第28回 SXSW Film Festival＞で初公開され、同年のTPの誕生日10月20日に世界各国の映画館で限定公開されました。いつものように日本は含まれませんでしたが、その後 11月11日から YouTube公式チャンネルでフル4K版が無料公開され、多くのファンが目にすることとなりました。公開から3年9ヶ月経ちますが、再生数は200万回を超えて3.1万の「いいね！」も獲得しています。

公開当時も書きましたが、「2020年に発見された、1993年から95年にかけてのレコーディングやツアーを撮影した未発表の16mmフィルムを使用」というのが作品の宣伝文句ですが、実際には期待したほど多くの未発表映像が使われていたとは思えませんでした。しかし、レコーディングやセッション、リハーサルやライヴ風景が数多く収録され、名盤『Wildflowers』が作られていく過程を追体験できる内容に仕上がっており、レコーディングに使用された楽器、レコーディングシート、マスターテープの箱など、普段なかなか目にする機会が無いものを数多く見ることができます。約89分間、全く飽きることのない作品なのは間違いありません。DVD や Blu-ray を発売して欲しいと心から願っていましたが、やっと実現する日が来ます。

今回発売されるのは Blu-ray のみ。本編約89分に約30分のボーナス映像が付きますが、ボーナスの中身は本編に使われなかった映像と4本のミュージックビデオと発表されています。『Wildflowers：All The Rest』と『Finding Wildflowers』発売時にプロモーションとして、”Wildflowers（Home Recording）” “Leave Virginia Alone” “Something Could Happen” “You Saw Me Comin'” “Drivin’ Down To Georgia”の5本が制作されているので、この中から4つが選ばれているのではないかと思います。

オフィシャルストアやアメリカの Amazon では予約受付中で価格は24.99ドル、日本円に換算すると約3,700円です。8月10日現在、日本の通販サイトで予約受付しているところは探すことができませんでした。引き続き情報を追いかけてみたいと思っています。

[T] 2025-8-11

ライヴエイド 40周年で映像公開

世界的なイベント＜ライヴエイド＞から先月で40年が経過しました。それを記念して何冊か関連雑誌が発売され、ドキュメンタリー作品も作られましたが、残念なことに TP&HB について取り上げたものは特にありませんでした。

しかし、イベントの公式 YouTube チャンネルでは彼らの当日の姿を見ることができます。ロンドンとフィラデルフィアの会場で行われたライヴの映像（約10時間16分2秒）を10パートに分けてアップしたうちの、パート8（約1時間10分）にあたります。TP&HB が演奏した全4曲（”American Girl” “The Waiting” “Rebels” “Refugee”）ではもちろん、彼らの前には Paul McCartney “Let It Be”、Band Aid “Do They Know It’s Christmas?”があり、後ろには Kenny Loggins “Footloose”、The Cars の4曲を見ることができます。

2004年発売のDVD 4枚組ボックスセットに”American Girl” “Refugee”の2曲が収録され、2021年にイベント公式 YouTube チャンネルで”Rebels”が公開されましたが、”The Waiting”の正式公開は今回が初めてです。この時の TPの異様なまでのモミアゲ姿が（特に女性に）不評ですが、演奏は最高です。是非、ご覧になってください。

[T] 2025-8-11