デビューアルバムのデザイナー
Tom の若々しい表情が強烈なインパクトを与えるデビューアルバムのカヴァー。あれをデザインしたのは Jay Vigon と Margo Nahas の夫婦コンビ。現在はアイオワ州で創作活動を続けていますが、5月に同地で個展を開きました。夫妻は他にも Fleetwood Mac『Tusk』、Lindsey Buckingham『Go Insane』、Prince & the Revolution『Purple Rain』、Van Halen『1984』、Bon Jovi『7800 Fahrenheit』など、各界の名盤を手掛けてきました。
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Tom Petty Park に銘板が設置
フロリダ州ゲインズヴィルの<Tom Petty Park>(2018年10月に<Northeast Park>から改称)に州の Historical Marker Council が鉄製の銘板を設置することを発表しました。式典は10月20日に行われる予定です。この銘板設置に掛かる費用は2,300ドルで資金を提供したのは<The Gainesville Music History Foundation Inc.>。これが掲げられることによって、<Tom Petty Park>はフロリダ州の歴史的遺産の1つに認定されました。
同公園は、TPの出身地のゲインズヴィル市が彼の功績を称える事業を行うにあたって、2018年の春に市民から投票という形で意見を求めた結果によって既設の公園を改称したものです。ちなみに懸賞事業の候補は6個ありました。
Tom Petty historical marker to be placed in Gainesville park (The Independent Florida Alligator)
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The Lumineers、フジロックで TP&HB の曲を演奏
7月26日にフジロックフェスティバルに出演した The Lumineers が TP&HB の”Walls”をカヴァーしました。
彼らは2017年のTP&HBのツアーでフロントアクトを務め、TPが将来を期待する若手の1つに選んでいたバンドです。彼らはこの曲をライヴのレパートリーにしていますし、2017年の<MusiCares Person of The Year> の授賞式典でも演奏しています。 また、2018年10月2日にはバンドのYouTubeチャンネルに公式音源をアップしています。
“Walls”はフジロックでの The Lumineers のセットの最後に演奏されました。ギタリストでリードヴォーカルの Wesley Schultz が「TPがいかに好きで、どれほど影響され現在に至っているか、この曲を演奏できることをどんなに誇りに思っているか」を切々と語ってから始められた演奏は、ギター、ベース、アコーディオン、タンバリン、そしてメンバー5人の織り成すハーモニーが名曲をさらに素晴らしいものにしていました。映像を紹介するのは権利的に難しいのですが、機会がある方は是非ご覧ください。
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Deryck Whibley (Sum 41)、TPを語る
カナダ出身のパンク・ロック・バンド、Sum 41の中心メンバー Deryck Whibley が、インタビューで Tom について言及しました。Deryck は Avril Lavigne と結婚→離婚したことでゴシップニュースの常連となっていました。並行して抱えていたアルコール依存症の問題を最近になり克服した経緯があります。「Tom のファンとしてどの曲を書いてみたかったか」というインタビュアーの問いに対して、自身のエピソードを交えて語っています。
あまりにも沢山あるけど…。もともと大好きだったけど、素面になってから深い意味を持つようになったのは”Square One”なんだ。その曲がいつも大好きだったけど(酒から)抜け出してからは、語りかけ方がまったく違ってきたんだ。そして、あの歌詞を聴いてね。「うわ、彼は俺の人生のことを歌ってる」と思ったアーティストは Tom Petty だけだ。他のどんなアーティストでも、そういうことはないんだ。俺はいろいろな音楽が好きだけど、みんながよく言うような(アーティストと自分との) 関係を感じたことはなかったんだ(でも Tomには感じた)。「Tom Petty が俺の離婚を手伝ってくれた」って冗談で言うくらいだ。だって「うわ、俺の関係について彼が歌ってる」って、彼の歌詞から思ったから(笑)。
Sum 41’s Deryck Whibley On How Sobriety And Tom Petty Changed His Life (Forbes)
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J. Mascis、またも TP を歌う
J. Mascis は轟音ギターサウンドで有名な Dinosaur Jr. の中心人物ですが、TP&HB 大好きでもあります。”Don’t Do Me Like That”のカヴァーをソロ名義で公開したニュースを先々月お届けしたばかりです。そんな J.ですが、今度は Dinosaur Jr.主催のイベントで“Here Comes My Girl”のカラオケを熱唱しました。
イベントは7月29日~8月2日にニューヨーク州の山岳リゾートで行われた<Camp Fuzz>、Kevin Shields (My Bloody Valentine)やコメディアン・ミュージシャンの Fred Armisen も出演しました。TP&HBをよほど歌いたかったのか(?)、プログラムにカラオケ・タイムが2時間組み込まれ、その中で披露されました。
なお、泊まり込みで参加者がアーティストと直に関われる類の企画は「rock camp」と呼ばれていて、アメリカでよく行われています。お値段もそれなりで、本イベントの参加費は最低1,000ドル(約10.5万円)、デラックス・パッケージは3,000ドル(約31.5万円)でした。
Here’s J Mascis Singing Tom Petty at Dinosaur Jr.’s Rock Camp (SPIN)