May-2025(Media)

雑誌掲載情報 *3題

1) Uncut 2025年5月号の書評コーナーに Mike の自伝「Heartbreaker: A Memoir」が取り上げられていました(P.112)。評価は10点満点中の8点と高評価を得ています。Mike の本についてはコーナーの70%近くのスペースを使い、様々なエピソードを詳細に紹介しています。


2) Classic Rock Magazine 2025年6月号に<RUNNIN’ DOWN A DREAM>というタイトルの Mike のインタビュー記事が掲載されました(P.56-62)。この記事を書いたのは Jaan Uhelszki。1969年に創刊された人気音楽誌<Cream>の初期から携わってきたライターで、現在は Rolling Stone、Uncut、Classic Rock などに定期的に寄稿しています。TP や Mikeと同年代で昔から親交があり、Mike の自伝出版も彼女の存在がきっかけの1つでした。Mike はこの記事の中でTP&HB の思い出、TP の臨終の場に立ち会い彼に話しかけ続けたこと、共演したミュージシャンたちとの逸話(Bob Dylan、Jeff Lynn、George Harrison)を語っています。1つだけ記事に残念なミスが… Mudcrutch のプロモーション写真のキャプションでDanny Roberts をTom Leadonと表記してしまってます。


3) Vintage Guitar Magazine 2025年5月号に Norman’s Rare Guitars のオーナー Norman Harris の記事が掲載されています(P.52-63)。昨年末に公開されたドキュメンタリー「Norman’s Rare Guitars Documentary」に沿って、マイアミで育った彼が音楽に触れてバンド活動を始め、やがてヴィンテージ・ギタービジネスに携わっていく話を時系列で紹介しています。この中に TP のギターの写真が掲載されていました(キャプションはあるが記事の中では触れられていない)。このギターは1965年製の Gibson SG で TP&HB が Bob Dylan のバックを務めていた時代に TP が使っていたもの。2018年にNormanによってチャリティオークションで販売されましたが、昨年買い戻され、なぜか今年また売りに出された流転のギターです。彼の公式 YouTube チャンネルに<Tom Petty’s 1965 Gibson SG Standard – SOLD>というタイトルの動画が掲載されましたのでご覧ください。

ランキング *5題

1) 音楽ライター Eric Alper のサイト That Eric Alper で<5 Surprising Facts About Tom Petty’s ‘Wildflowers’(Tom Petty『Wildflowers』の驚くべき5つの真実)>という記事が公開されました。ファンにはお馴染みの話もありますが、こんな感じでした。1. 2枚組アルバムになる予定だった(そして最高の曲の1つがRod Stewart に提供された?!)、2. Heartbreakers はジャケットに載っていなかったとしてもそこにいた、3. “Wildflowers”は文字通り3分半で書き上げた、4.”You Don’t Know How It Feels”は(jointという)歌詞がテレビ向きではなかったのでその箇所を逆再生したバージョンが作られた、5. “Girl on LSD”はあまりにも過激な歌詞で『Wildflowers』にはふさわしくなかった。


2) That Eric Alperからもう一つ<5 Surprising Facts About Traveling Wilburys’ ‘Vol.1’(Traveling Wilburys『Vol.1』の驚くべき5つの真実)>という記事も出ました。これまたファンにはお馴染みの話かもしれません。1. George Harrison はスーパーグループではなくバーベキューを計画していた、2. アルバムの大半はキッチンで録音された、3. 曲は練られることはなかったが続々と出来た、4.メンバー名はアルバムには記されていない、5. Roy Orbison の遺作となった。


3) オーディオの情報サイト What’s Hi-Fi? にもTomが登場しました。長い記事名で趣旨が伝わりますが<Tom Petty, Motorhead, The Doors, plus some big surprises: we reveal 10 top music journalists’ most treasured vinyl records(Tom Petty、Motorhead、The Doors、他にも大きなサプライズあり:大物音楽ジャーナリストたちがもっとも寵愛するアナログ・レコード10枚)>。ここで TP&HB『Live Anthology』を選んだのは Future Publishing 社の取締役社長の Stuart Williams 氏。同社はイギリスにあり、MusicRadar や Louder などの音楽雑誌を発行しています。


4) いつもランキングを載せる Ultimate Classic Rock(UCR)はこのコーナーでは欠かせない存在となっています。<Top 25 George Harrison ’80s Songs(George Harrisonの80年代の曲トップ25)>というコラムで、”Handle With Care” (The Traveling Wilbury)が2位、Tom との共作である”Cheer Down”(サウンドトラック『Lethal Weapon 2』収録)が9位にランクインしました。


5) UCR からもう一つ、<Top 20 ’80s Tom Petty Songs(Tom Petty の80年代の楽曲トップ20)>というランキングがありました。1位から3位は”Free Fallin'”、”Runnin’ Down A Dream”、”The Best of Everything”の順でした。しかし、この類のランキングでは順位の根拠が何なのか明記されていません。