ラップで蘇る TP&HB の名曲
“Last Dance With Mary Jane ft. Tom Petty and Jelly Roll” が収録された Snoop Dogg の新作『Missionary』が12月13日に発売されました。SnoopとJelly Roll のラップと”Mary Jane’s Last Dance”を歌う TPの声とハーモニカが見事にマッチした仕上がりです。公式音源が YouTube にアップされていますのでお聞きください。
アルバムをプロデュースしたのは Dr. Dre。彼は Jimmy Iovine と2006年に＜Beats Electronics＞を設立し、日本でも大ヒットしたヘッドフォンのブランド＜Beats by Dr. Dre＞を生み出しました。TPは旧知の Jimmy を通じて Dr. Dre とは顔見知りだったようです。2017年に Jimmy と Dr. Dre を追いかけた全4回のドキュメンタリー番組「The Defiant Ones」が制作されましたが、TP はその2回目にほんの少しだけ出演し Jimmy の逸話を語っていました。
今回、”Last Dance With Mary Jane ～”がリリースされるにあたって Dr. Dre が「Tom Petty が『もし Dre が “Mary Jane’s Last Dance”をサンプリングしたら、すぐにヒット曲が生まれるだろう』と言っているビデオクリップがある」と語り、同曲制作のきっかけがTPにあると示唆しました。これを受けて日本時間12月14日にTPの公式 Instagram が1本の動画をアップ、それは TP がIovine に向けて Dr. Dre が言ったとおりの内容を口にしているビデオでした。この映像は前述の番組「The Defiant Ones」用に撮影されながら使われなかったインタヴューの一部分とのことです。これを見ると TP に先見の明があったように思えますが、元々 “Mary Jane’s Last Dance”はトーキング・ブルース風の曲なのでラップとは相性が良かったのだと思います。
“Last Dance With Mary Jane ～”は Billboard の12月28日付 Rap Digital Song Sales Chart で初登場2位を獲得。「翌週は1位！」かと思いましたがトップには届きませんでした。TP&HB ファンには今イチ受けが良くないのですが、ラップ界での評判は上々です。自らの発言から生み出されたこの曲の仕上がりを TPはどう思ったかのか。その言葉を聞くことができないのが残念で仕方ないです。
［T］2025-1-11
