Aug-2020(TP&HB)

未発表曲”There Goes Angela (Dream Away)” 公開!

8月5日に Tom Petty の未発表曲 “There Goes Angela (Dream Away)” が公開されました。SiriusXM で放送されている<Tom Petty Radio>でホストを務めるMark Felsot が「7月29日に<a never-before-heard song from Tom>を番組でオンエアすると告知しましたが、直前になって1週間延期となり今回の公開となりました。

公開されたページには「HOW WELL DO YOU KNOW TOM PETTY’S WILDFLOWERS?」という1文が掲載され、『Wildflowers』に関する5問の簡単なクイズができるようになっています。クイズに答えなくても音源(mp3)はダウンロードできますのでご安心を。今現在、公式サイトでは情報がアップデートされておらず、直接このページに行くことはできませんので、各種 SNSに貼られたリンク、もしくは こちらから訪れてください。

6月25日に発表された”You Don’t Know How It Feels”(Home Recording)同様、今回もTP が自宅スタジオで録音した8トラックのデモ音源です。長さは3分49秒。ミドルテンポで美しいメロディの曲です。演奏は TP が弾くアコースティックギターとハーモニカがメインで、静かに流れるベースとハーモニカ・ソロの後ろに少しだけ聞こえるタンバリンの音が曲の持つ切なさを上手く表現しています。全体的に簡素な仕上がりに聞こえますが、サビの部分のヴォーカルがダブルトラックだったり、隠し味的に12弦ギターを入れたりと、なかなか凝った作りになっています。

“There Goes Angela (Dream Away)”を初めて耳にした時に「どこかで聞いたことのあるメロディーだなー」と思いましたが、始まりのメロディが(テンポは全く異なりますが)『Long After Dark』アウトテイクで『Playback』の<Disc-5>に収録された”Turning Point”にかなり似ていました。曲のリサイクルというよりは TP の体の中から滲み出るメロディなんでしょう。

Benmont は自身のSNSで「この曲は1度も聞いたことがない」と驚きを隠せない旨を投稿していました。どうやら TPは『Wildflowers』制作時に、まずデモ音源をプロデューサーの Rick Rubin に聞かせて反応を確かめ、このまま作り続けるかボツにするかの判断基準の1つにしていたようで、そのためセッションに参加した The Heartbreakers のメンバーも耳にすることなくお蔵入りになった曲が存在するようです。この後もどのような未発表音源が出てくるか、楽しみは尽きません。

[T]