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Steve Ferrone Interview (part2) 2008年 9月 15日、東京

GRETCH presents Steve Ferrone Drum Clinic (神田商会主催) のため、今年2月に続いて再度来日を果たした Steve。今回もインタビューのリクエストを快諾して頂き、ドラム・クリニック後にわざわざ時間を割いてくれました。30分弱の短い時間でしたが、終了したばかりのサマー・ツアーの話題などについて聞いてみました。
インタビュー & 翻訳 : Shigeyan  サポート・スタッフ : TOSHI、Mayu 

Shigeyan : このような機会をありがとうございます。そして、再び日本にようこそ。
Steve : ありがとう(笑)。
もうすでに日本に来て数日経ましたね。
そうなんだ。でも明日帰るんだよ。
そうすると、時差ボケからは回復してませんね?
そうだよ、今朝は午前3時に起きたよ。葉巻を吸って街を歩いてたんだ(笑)。
大変なスケジュールですね。さて、サマー・ツアーが終わりましたね。楽しめましたか?
そうだよ、終わったよ。最高だったよ。バンドはとても良く演奏できたしね。
ツアーで最も印象的だったことは何ですか?
観客のエネルギーが普段より高かった気がしたね。それはスーパーボウルの影響かもしれないね。バンドをとても見たいという人たちがいて、新しいファンも来てくれて。そして、カナダでも演奏したよ。カナダではしばらく演奏してなかったんだ... トロントやバンクーバーではやったけど、カルガリーでは演奏してなかったし、今まで回ってない場所が沢山あった。みんな長い間待っててくれて、そのために特別なエネルギーがあったんだ。
最も思い出に残ったのは、そのカナダのコンサートですか?
いや、全てが思い出深いよ。特別な一つ、というのはなくて...(ニューヨークの)Madison Square Gardenと(ハリウッドの)Hollywood Bowlは、いつも演奏するのが大好きなんだ。Red Rocks (Amphitheatre)(*1) も大好きだけど、今回は演奏しなかったんだ。バンドの仕上がりもとても良かったし、ツアーの最初のショウからバンドはずっと良かったよ。

Heartbreakersの観客は本当に素晴らしいんだ。いつも素晴らしいよ。だから、それが毎晩こちらの気分を盛り立ててくれるんだ。でも、何が特別なのか分からないけど、Madison Square GardenとHollywood Bowlで演奏するのはいつも好きなんだ。その2箇所には特別な魅力があるんだ。それが何なのか分からないんだけどね。Red Rocksもそうなんだ。長年もの間、そこでの演奏は毎回特別なんだ。何か分からないんだ。会場の音なのか、その会場で(過去に)沢山音楽が演奏されてきたからなのか... 何かが起こるんだよね。
セットリストの新しい曲は楽しめましたか?
(The Traveling) Wilburysの曲("End Of The Line")のこと?
そうですね、あとは"Rebels"なども。
あの曲は確か4回しか演奏しなかったはずだよ。
彼女(=Mayu)はちゃんと数えてますよ(笑)。彼女は管理人(webmaster)ですから、全ての曲を把握してますよ。
え、そうなの?数えてたの?(笑) 確か4回だよ(*2)。僕の友達がよくショウに来てくれるんだけど、「"Rebels"を本当に聴きたいよ」って言いながら毎回逃してたんだけど、あるときにようやく当たったんだよ。
次のショウで演奏する曲目のを決めるのは誰なんですか?
Tomだよ。いつもそうだよ。
今回のツアーの特別なところはSteve Winwoodとの共演ですが、それはどうやって決まったんですか?
僕たちはSteveと曲を演奏したかったんだ。彼が「で、どの曲やる?」って言ったから"Can't Find My Way Home"と"Gimme Some Lovin'"を演奏したんだ。毎回ではなかったけどね。何回か分からないけど... あなたが知ってるだろ、管理人でしょ!(笑) 多分6〜7回だったかな。
Mayu: もっとでしたよ。10回以上です(*3)
え、そうなの? 10回か。まあ、だいたい当たってたかな。
共演したコンサートを彼女は見ましたが、Benmont Tenchの喜びぶりが印象的だったそうです。
そうか。だって、彼はSteve Winwoodだからね(笑)。
他のバンド・メンバーたちも共演を喜んでいましたか?
間違いないね。Steveとの演奏は最高だった。彼の声、そして才能は素晴らしいよ。彼は60歳だけど、声の力強さは昔と同じだしね。曲のキーはほんの少し下げてるよ。声は昔ほどのすごい高さではないからね。でも、昔の彼の声は超高音だけど、今でもすごく高音だからね。
素晴らしいですよね。
ああ、美しい歌声だね。一緒に演奏して楽しかったよ。

ツアーが終わった今、セッションや演奏などの予定はあるんですか?
ロサンゼルスにある僕のスタジオで、セッションの予定はいくつかあるよ。フランス人アーティストFranck Bedez (*4) と... 彼はベーシストなんだ。そして、数週間後にはJohn Barnes (*5) とちょっとやることがある。彼はMichael Jacksonの作品を色々とやった人なんだ。
予定が沢山入ってるんですね。
僕のスタジオは引っ越したんだけど、引越しが終わってセッティングしたらコンピューターが壊れてね。だからそれをコンピューター屋さんに出すのと、新しいマイクロフォンを帰ったら何日かでセッティングするんだ。
ツアーが終わってすぐに働き始めるんですか?
ツアー中に働くんだよ(笑)。
Heartbreakersの当面の予定は何か入っていますか?
何をやるか、まだ分からないんだ。ライヴ・アルバムは出る予定だよ。僕たちはすべてのショウをレコーディングしていて、Mikeはそれを聴いてミキシングしてるんだ。音源をエンジニアに渡してミキシングしてね。だから、ライヴ・アルバムは出る予定だよ。もしかしたら、次にアメリカのツアーに出る前にTomは(スタジオ)アルバムを作るかもしれないね。
それはTomのソロ・アルバムですか?
それは分からないんだ。見当つかないよ。彼らは決して何も教えてくれないんだ(笑)。
例えば、『Highway Companion』は元々ソロ・アルバムの予定だったんですか?
そう、あれは彼が自分自身で作ってたものなんだ。
過去のあなた達のアルバムはどうですか?例えば『The Last DJ』とか。あれは元々 Heartbreakersのアルバムとして(レコーディングが)始まったんですか?
いや、覚えていないね。あのときは Ron (Blair)がバンドに戻ってきたときでね。その辺がどう始まったかは本当に覚えていないんだ。でも、ここだけの話だけど、Heartbreakersのアルバムをやらなきゃいけないんだ。だから、僕たちになると思うな。
さらに遡って、『Echo』の頃のエピソードは覚えてますか?あなたのHeartbreakersとしての初めてのアルバムですよね。
いや、最初は『Wildflowers』だよ。
もちろんそうなんですけど、あれはTom Pettyのソロアルバムですよね。Heartbreakersではなくて。
そうだね、僕もその違いがすごく難しく感じるんだよ(爆)。いつも同じ人がやってるからね!
もちろん、Jeff Lynneのとき(『Highway Companion』)には、TomとMikeとJeffだけだったからね。
それに関連してですが、あなたは昔は「Heartbreaker」ではなく「Sidebreaker」と呼ばれていましたよね。それは公式な肩書きだったんですか?
それは分からないな。あれはマネージメントによって創作されたものだと思うよ。何かをやってほしいけど(マネージメントが)お金を払いたくない場合はHeartbreakerなんだ(笑)。何かをやってほしいけど特に貢献しない場合はSidebreakerなんだ(笑)。その調整が必要だったんだよ(爆)。
ビジネス的な理由が沢山あったんですね。
そう、ビジネス的な理由なんだ。Sidebreakerという肩書きは... 正直なところ僕は好きじゃないんだ。15年間バンド一緒に演奏して、僕はSidebreaker以上だと思うんだ。
それは間違いないですよ。今は誰もあなたのことをSidebreakerなんて呼んでませんよ!
でも、面白いことがあってね。今回のツアーでRonと一緒にいたとき、ある男が近づいてきて、Ronにギターにサインしてほしいと言ったんだ。それでRonはサインして僕にギターとペンを渡してくれたんだけど、その男はペンを奪って「オリジナル・メンバーだけだ」って言ったんだよ。
え、そうなんですか?
それで「あのな、俺はこのバンドで15年間演奏してきたんだよ」って言ったんだ。それはバンドとしてはずいぶん長い期間だと思うんだ。だから、そいつにペンを投げてやったよ!(爆) そして、多分罪悪感を感じたからだと思うけど、そいつが次の日にまたやってきて、サインしてほしいと言われたんだ。だけど、僕はサインしなかったよ。だから、このオリジナル・メンバーという件は僕にはよく分からないし、変な感じがするんだよね。僕は実際気にしないし、Tomも気にしないし。
殆どのファンは気にしていないですよ。僕たちも含めて。大切なのは音楽ですから。でも、ビジネスのことがあると時々混乱してしまうんです。
それは分かるよ、分かるよ。僕も混乱するからね。まあ、そんなこと気にしないようにしているよ。僕が悪い行動を取らなければさらに良いんだけどね(笑)。

Heartbreakersのためにセッションやリハーサルは予定されているんですか?
いや、何もないよ。休暇だね、停止時間だよ。
そうすると、普通は、ツアーが決まってリハーサルの日時が決まる、という段取りですか?
そう、電話があって、これをやる、あれをやる、と聞いて、これをやるからその期間を空けてほしいと言われるんだ。
例えば、今回のツアーは5月末に始まりましたが、いつリハーサルを始めたか覚えていますか?
リハーサルを始めたのは... 5月の第1週だったね。リハーサルが3週間あって、機材を送るために1週間あるんだ。
そうなんですね。そうすると、(リハーサルは)かなり集中した期間なんですか?
うーん、最初の1週間は曲を復習したり新しい曲をやったりして、それからプロダクションに移るんだ。ステージで演奏して照明に慣れたりね。
そうですか。そうすると、今回のツアーで披露された新曲は、そのリハーサル期間中に演奏されたんですか?
そうだよ。
その期間中に演奏されながらもコンサートで演奏されなかった曲はありましたか?
(沈黙) … そうだね、あったんだけど覚えてないな…
前回お会いしたときには"House In The Woods"を演奏したいと語ってましたよね。
そうだね、でもそれは演奏しなかったな。忘れちゃったな… (沈黙) あ、そうだ、ツアーの一番最初のショウで1回だけ演奏したんだ… "Spike"だ。1回だけ演奏したけど、僕たちはセットの中でどうやって入れたらいいのか分からなくて、(セットリストから)外しちゃったんだ。"Straight Into Darkness"も1回やったかな。あの曲は演奏するのが楽しい曲で、もしかしたら2回演奏したかもしれない(*6)
昔からのファン達は、"Even The Losers"や"Straight Into Darkness"などの昔の名曲を聴きたがってると思います。そういうことをメンバー達で話し合うことはあるんですか?
いや、全てはTomの判断なんだ。時には「あれを抜いて、これを入れよう」と言って、それを演奏することはあるけど、何を演奏するかは彼の判断だよ。彼のショウだからね。
あなた自身のアーティストとしてのお話も教えて下さい。あなたは今日(のドラム・クリニック)で歌ってましたよね。でも、それは普段することではないですよね?
いや、あのときは曲を思い出してたんだ。演奏するときにはいつもその曲のことを考えているんだ。
自分で歌ったりそれをレコーディングすることはあるんですか?
いやいやー、僕の声はひどいからね。
あまりそうは感じませんでしたよ。
それは他の楽器と一緒に演奏してないからだよ(笑)。他の楽器と演奏してると音痴なのが分かるよ(笑)。
でも、僕達は楽しみましたよ。
じゃあ、ドラムとボーカルだけのアルバムをやろうかな(笑)。
個人的には、あなたが過去にレコーディングした曲を完璧に覚えていたのに驚きました。観客からAverage White Bandとその前のバンド(*7)の曲の質問があって、あなたは全てのフレーズを覚えていましたよね。すごいと思いました!
たくさん覚えているね。
それは体で覚えているんですか、それとも頭で覚えているんですか?
いや、いろんな曲を(記憶として)覚えているんだ。一部の曲では記憶を取り戻さなきゃいけないけど、殆どの曲は何を演奏したか、またはその中心部分を覚えているね。
他のHeartbreakersはリハーサルで歌うんですか?例えばBenmontやScottはコーラスを取りますけど、彼らはリード・ヴォーカルを取りたがりますか?
(サンフランシスコの) Filmore Westで演奏したとき、Scottは歌ったね(*8)
Mayu: Little Maggie (*9) ですね。
そう、Little Maggieだ。すごいね!(笑) Benmontは一度も歌ったことがないね。Mikeは歌ったことがあるね。
一同: "I Don't Wanna Fight"(笑)。
Mikeはその一曲だけ歌ったね。
MikeがまたHeartbreakersで歌いたがってるか知ってますか?
それは分からないね。彼はThe Dirty Knobsをやってて、あのバンドは彼の子供みたいなものだからね。
あなたがコーラスをやるという話は浮上していますか?
NO!(爆) いや、絶対歌わないよ、Heartbreakersでは絶対歌わないね。
僕たちは期待してるんですけどね(笑)。
そうか、でもそれは絶対実現しないよ(笑)。
作曲は続けていますか?
まだだね、新曲を始める前に仕上げなきゃいけないことがあるからね。でも、"Joe"の新しいヴァージョンをやったよ。
『The Last DJ』からの曲ですね。
Rolling Stonesの(バックグラウンド・ボーカリストの)Bernard Fowlerが歌ってて、Randy Brecker(*10)と彼の奥さんがホーンを演奏してね。Tomの(ヴァージョン)とはちょっと違うけど、とてもとても良いよ。
すごいですね。それは是非聴きたいです。
そのうち聴けるよ!
ああ、もう時間ですね。忙しい中、このような機会を本当にありがとうございます。
問題ないよ。また会おう!
*1) コロラド州デンバー近郊にある屋外コンサート会場。 http://www.redrocksonline.com/
*2) 今年のツアーでは6回演奏。*ただし、演奏回数はセットリストの公開されている37公演のみカウント。
*3) "Can't Find My Way Home"は10回、"Gimme Some Lovin'"は13回演奏。
*4) ラテン音楽を中心に演奏するベーシスト。 http://www.myspace.com/franckbedez
*5) Michael Jackson 『Bad』などでシンセサイザーを演奏したキーボード・プレイヤー。
*6) "Spike"、"Straight Into Darkness"ともに2回演奏。
*7) Brian Auger's Oblivion Express。
*8) 1997年、1999年ともに披露。
*9) Stanley Brothersのカヴァー。
*10) トランペット奏者。1970年代には弟の故Michael BreckerとともにBrecker Brothersを結成し一世を風靡した。
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